アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子、桑原麻理子、伊藤悠里子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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<教室日記>2017・3・21(火)
「教室日記」
<寸断の日々>

  教室の西側の右角に、小物を入れる収納ボックスがある。
筆記用具や文具などの雑貨が、こまごまと詰め込んである。

  ここに、よく私が立ちすくんでいることがある。

端っこなので、わざわざ行くのだが、到着した頃に、何を取りに来たのか、目的を忘れる。
  キッズ教室の時間だと、すぐ後ろで、子供が作業している。
ボーと、立っている私を子供が気味悪がる。

「先生!  そこで、何してるの?」


  大人教室でも、到着する前に、声を掛けられと、まず忘れる。
生徒さんと話し終わると、そのまま戻ってしまうこともある。

  実に厄介だ。


先日、キッズ教室の小学1年の女の子のMちゃんに、頼まれごとをされた。

「Mちゃん!  ちょっと、待っててね」

  と、言って用事を済ましているうちに、Mちゃんのことを忘れた。
しばらくして、Mちゃんを見たら、待機モードで、私をジーと見ていた。


  テレビを見ていると、最近、高齢者向けのコマーシャルが、非常に多い。
関節痛に効く何々とか、夜中に何度もトイレに起きるかたのための飲み薬とか、漏れない何々とか、まあ、多いことこの上なし。

  しかし、もの忘れがヒドいかた向けのコマーシャルは、見たことはない。

なぜだろう?

  この道何10年も研究している研究者もいるだろうに、未だに完成しないのだろうか。
  簡単にはいかない難しい研究なのかもしれないが、もしかして、その方も、長年研究しているうちに、もの忘れがヒドくなり、メガネを探しまわっているうちに一日が終わっているのかも。

  簡単なことほど忘れやすい。

世の中、これほど記憶の寸断に満ち溢れているとは、若い頃、知らなかった。




2017・3・14(火)
「教室日記」

  一昨日の日曜日に、教室にてクロッキー教室があった。 
外部参加、大人会員、子供会員合わせて14人が参加した。

  モデルは、参加者が交代で務める。10人のモデルが必要なので、アミダクジで決める。
  10分間のポーズは、素人には結構長い。 だから、思い付きで、ポーズを決めると、泣くことになる。 筋肉疲労を起こすからだ。 


  午後4時に終了し、数人が残った。 これからオデン鍋をやる。 
オデン鍋目当ての人もやってきた。 
  計8人で、オデンを囲んだ。 

クロッキーに参加した中二の女子 T ちゃんも、参加。 
  大人に混じって、お水で我慢。 

アルコールは、ビール、日本酒、ウオッカ、ウイスキー、ジン、焼酎と、なんでもある。
  午後8時解散。 

翌日、予定通りに二日酔い。 

  なんでも、予定通りがよろしいようで。 



 
<教室日記>2017・3・7(火)
「教室日記」
《細かい絵と複雑な絵の違い》

  似ているような気もするが、これが、結構、だいぶ違う。

例えば、1m四方の絵があったとして、10 cm間隔にタテヨコに線を引くと、10cm四方の四角が 100ケできる。

  この一つのます目の中を細かく描き、その隣、また、その隣へと移っていくと、全体では、非常に細かい絵になる。
  これが細かい絵のこと。
時間は掛かるが、作業的には、忍耐の世界なので、絵の作業としての難易度は高くない。

  しかし、複雑な絵は、こうはいかない。

一つの10cm四方が、他の10cm四方に絡むのが、複雑な絵。
  この絡みは、全てに絡んでいくので、調整が必要なため、絵の作業としての難易度は、高くなる。


  当然、細かい絵と複雑な絵の作業手順も違ってくる。
細かい絵の場合、ある程度、全体の構成を下描きしたら、先の10cm四方を細かく描き始め、隣へ、隣へと移っていく。
  ミクロからマクロへと向かう。

しかし、複雑な絵は、隣と絡むので、この手が使えない。

  全体を下描きしたら、さらに、それを、全体として細かくしていく。
各部所が絡み合うので、常に全体を見張る必要がある。
  各部所を細かくしながら、また、調整しながらマクロからミクロに向かう。

細かい絵の描き方と逆になる。


  また、内容も明らかに違う。

細かい絵は、一つのます目を細かくするので、絵の要素は、 a  b  c  の三つくらいで、足りる。
  それが、マクロへ向かうので、迫力は、倍倍に増えていく。
しかし、複雑な絵は、マクロからミクロに向かうので、絵の要素は、a  b  c  d  e  f ・・・と、増えてしまう。

  絵の要素を増やさないと、迫力が出ないからだ。
そのため、より複雑な作業になる。
  複雑になってしまうが、要素が多いため、完成形は、細かい絵を圧倒する。

つまり、しごく大雑把な捉え方をすると、

  前者を、イラストレーションと呼び、後者を純粋美術と呼ぶことができる。
イラストレーションと純粋美術を分けるのは、多様性と複雑さ。


  細かい絵は、誰にでも描ける。

勉強するなら、複雑さを学ぶべし。




<教室日記>2017・2・28(火)
「教室日記」

  一昨日の日曜日に、大野まみさんの個展を見に行った。

  
銀座線の外苑前で下車、生徒さん他4人で千駄ヶ谷方面に歩いた。

  個展会場到着。
1階で、スペース的にもいい。

  帰りは、代々木に出て居酒屋に行く予定なので、会場で待ち合わせた生徒さんが続々と集まってきた。

  作品は、ドローイング150点。
壁一面に飾られていた。

  実は、事前に展示作品をチェックしてくれと、頼まれたが、チョイスしないで、全て展示するようにアドバイスした。

  人の好みは、様々。
まして、感覚だけで描かれているので、
  私一人で決められるものではない。

案の定、会場での皆の好みは、バラバラだった。


  代々木で2名合流し、11人で、居酒屋「一軒目」で乾杯。

気の置けない仲間なので、和気あいあい盛り上がり。

  日曜日なので、午後8時には締めたため、まみさんは、間に合わなかった。

7人で総武線で帰ってきた。
  誰かが言った。

「二次会はどこですか?」

そのまま、帰るつもりだったが、急遽、西船南風堂で飲むことに。

  一人帰り、6人で二次会。

私は、翌日が休みなので、問題ないが、他の人は仕事がある。

やっぱり、若いんだなぁー
と、感心。


  結局、解散したのは、午後11時だった。




<教室日記>2017・2・21(火)
「教室日記」

  一昨日の日曜日に、武蔵境に行ってきた。

武蔵境と言っても、千葉の方にはピンと来ないだろうが、武蔵境駅の一つ手前の三鷹駅が、総武線の終点であり、東西線の終点でもあると言えば、お分かりだろう。

  教室のある西船橋から新宿を通りすぎて、さらに、10駅先。
エラい遠いが、私が小学4年から住んでいた、言わば、故郷。
  そこに、親父が今も住んでいる。


長野県の安曇に別荘兼アトリエがあるが、来月安曇に引っ込むことになった。
  それで、挨拶に行った。

御年 88才になる。
  親父であり、わが師匠の映周先生のことである。


安曇には、何回か車で行ったが、中央道をひた走るので、もう、10年以上行ってない。
  最近は、夜目が効かなくなり、夜の車でのお出掛けは、せいぜい、都内止り。

安曇に行くには、一晩中走り続けるので、ちょっと無理かなと思っている。
  電車で行くと、もっと遠いので、今回会ったのが、生きている最後になるかもしれない。


  映周先生には、絵のことのみならず、人生のことなど、様々なことを教わった。
ほとんどが、骨となり、肉となり今の私がいる。
  しかし、教わったことの中に、役に立ちそうもないことも含まれていた。

例えば、真剣の避け方とか、ヤクザの脅し方とか。

  映周先生独特のユーモアだったかもしれない。


 
人生は、常に押し出し式。 順番に押し出される。
  どうせ、押し出されるのなら、有意義な人生を送りたい。


映周先生が、かって言ったことがある。


「絵を描くために苦労してきたが、最後は、作品が残るからなぁー」


  そう言って、無邪気に笑っていた。