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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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<教室日記>2016・7・12(火)
坂元京子・16油彩画(縮小)
会員 坂元京子 油彩

「教室日記」
(作者作品紹介)

  さて、作者作品紹介3人目は、坂元京子さんの油彩画。
坂元さんは、在籍8年になる古参の会員だ。

  油彩経験は、高校の美術部で描いてただけと、入会時の説明にあったが、なかなかどうして、手馴れた感じがした。 

  しかも、ペインテイングナイフを使うので、驚いた。
わが教室でペインテイングナイフを使うのは、坂元さんだけである。

  そもそも、油彩のセットを買うとペインテイングナイフが付いてくるが、使い方を知らない人が多い。
  私が教えないから。

初心者は、まず、筆の使い方に慣れる必要がある。 あれこれ、覚えないほうがいい。
  坂元さんは、描き始めにペインテイングナイフを使うが、描き始めにこれを使うためには、その次の作業が分かってないと、滅茶苦茶になる。

  描き始めに使うのは、マチュエール作りをしているのだが、それが何のためなのか、初心者に、説明することは、はなはだ難しい。

  
  マチュエールとは、絵肌のことで、画面の下地のこと。
まず、画面の下地を作ってから描き始める。 そうすることで、次の作業がイメージしやすく、作業しやすい。 

  しかし、どう作業しやすいかは、経験によるものなので、初心者は、画面の下地を作った段階で、ハテナマークが付いてしまう。


  さて、坂元さんは、会員展には2点出品した。 
今回ご紹介の作品は、そのうちの1点だが、これは教室制作ではない。 

  見てのとおり、ペインテイングナイフを多用している。 
ペインテイングナイフは、迫力を出すのに好都合だが、観念的になりやすい欠点がある。
  今回の絵も迫力はあるが、観念的な観点から見ると、スレスレの感が強い。

ペインテイングナイフは、使い慣れると手が勝手に動き、調子に乗りやすい。 そのため、余計な描写が増えやすいのだ。 

  これが、厄介な点だが、坂元さんは、調子に乗る一歩手前で止めている。 寸止め。
  やはり、ここら辺は、経験によるものだろう。


さて、画面の構成を見てみよう。

  画面右側が、大変賑やかだ。 坂元さんは、そもそも右側を賑やかにする傾向がある。
  今回の絵は、その典型であるが、効果としては、いい感じである。

右を賑やかにすると、その効果は画面全体に行き渡る。 賑やかな画面は、右から始まると覚えるといい。

  左側は静かな遠景で、ここで息抜きをして、右側のウッソウとした感じを引き算してバランスをとっている。


  賑やかな絵を描くのは、意外と難しい。 うっかりすると、画面がうるさ過ぎてしまう。
  つまり、画面上では、全てがバランスでできている。 なんでもかんでも画面に詰め込めば、賑やかになるものではない。

  賑やかさと息抜きと、そのバランスで、うるさくなく、賑やかな画面になる。


下の絵をご覧頂こう。


坂元京子・16油彩画(縮小)P


  画面を左右反転している。 
反転したため、賑やかさは、左側になっている。 左側にモソッと描き込まれている割には、右側が大人しいので、賑やかさの観点からすると、どこか、満腹感がない。

  絵には、視覚的な方法論がある。 
快い視覚を得るためには、それなりの知識も必要と言うこと。

  その点、坂元さんは、経験と勘で処理できるので、安心だ。


  
  
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