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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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<教室日記>2016・6・28(火) |
 田屋 優 「自画像」 アクリルドローイング
「教室日記」 (作者作品紹介)
早いもので、今週金曜日は7月だ。
早い! 早すぎる。 桜が咲いたばかりだというのに。 まだ、梅雨ではあるが、お天気の日は、やけに暑いので、梅雨なのか夏なのか、分からなくなる。 夏の雨の日が続いていると言ったほうが早いかもしれない。
今回から秋まで、日記を間に挟みながら、作者作品紹介をしようと思う。 今年の大人教室の「会員展」出品作品の紹介である。
第1回目は、私の自画像をご紹介しよう。
今年の会員展に、2点出品したうちの一つだ。 12号くらいの抽象画と今回の約6号の小品の2点である。 高知麻紙にアクリルで描いた。
私は、過去に何枚か自画像を描いているが、ほとんどが鉛筆画で、着色して作品化したものがない。 それで、一度描いてみようと思っていた。
自画像と言っても、普通に描きたくないわけだ。
できるだけ、崩したいと考えていた。
描き方は、パズルを作り、それを解くのが、わたし流。
パズルを作る意味は、画面にできるだけ要素を突っ込む。 要素で分からなければ、画面上に色々な変化を作る。 色だったりカタチだったり。
これをできるだけ突っ込むのがコツ。
しかし、意外と突っ込めない。 そのため、その日の作業が終わると、スマホで写真を撮り、自宅パソコン画面で、次の作業を考える。 スマホだと簡単にトリミングできるし、左右反転も簡単なので便利に使っている。
自宅パソコン画面で、縮小したり拡大したり、反転したものをチェックしたり、様々なことをやりながら、次のアイデアを捻り出す。 それを繰り返して、画面を飽和状態にする。
飽和状態にした画面は、混沌として、およそまとまりが付かない状態になる。 ほとんど、どうしたらいいのか分からなくなったら、パズルが完成する。 もし、パズルがすぐに解けるようだと、パズルが完成してないことを意味する。
パズルが難解なほど絵が良くなる可能性がある。 これは、過去の経験から言える。
パズルが完成したら、画面上の一つ一つをチェックし、一つ一つ整理していく。 絡んだ糸を関連付けていく。
今回の自画像もそうやって描いたが、6号の小品なので、それほど複雑なパズルは作らなかった。
パズルは画面が大きいほど面白い。 気が狂いそうなパズルが私の目指しているものなので、大きいほど、気が狂いやすいワケだ。
それを格闘しながらも何とか整理すると、どうやって描かれたのか全く分からないほど、複雑な画面になる。
これが面白い!
パズル作りはシンドいが、パズル解きは、名人を自任している。 まあ、ゲームの達人と言ってしまおう。 今までに解けなかったパズルはない。
さて、今回の自画像は、似ているような、そうでないような、賛否両論。 実年齢より若いとか、色々なお言葉を頂戴したが、私が描きたかったのは、
「妄想する田屋」
だった。
実際、田屋は妄想の中に生きている。 制作している時の話。
それで、妄想には、一抹の気だるさがほしいと考えた。 気だるさは、倒れ掛かるイメージ。 崩れかかるでもいい。 そのため、向かって左目を少しだけ左にずらした。 左に首を傾げているので、左目が気だるくなった。
背景は、妄想。 モヤーとした中に田屋の顔が浮かび上がる。
かくして、妄想の中で、気だるく崩れかかる田屋の自画像が完成した。
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