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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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<教室日記>2016・4・12(火) |
「教室日記」
「天才」という言葉には、やたらそこらにいないという意味合いがある。
そこら辺にいないから、天才なんだという定義があるみたいだ。
はたして、そうだろうか?
私は、過去に天才と思える人に何人か会ったことがある。 もちろん、絵の話。 「思える人」という表現がミソで、天才かもしれない人という意味である。
つまり、天才の卵と言えなくもない。 私が会っただけでも4~5人いただろうか。 では、どうして、そんなにたくさんいるなら、世に出ないのだろうか、と、疑問に思われることだろう。
これには理由があり、世間で思っているより天才の数は多いが、世に出るためには、ある条件をクリアしないとならない。 その条件を満たすのが意外と難しく、そのため、世の中が天才で溢れないというわけ。 このことは、世界的に見ても言えることだと思う。
では、天才の進出を阻む条件とは何だろうか?
二つあり、まず、本人の自覚である。 本人が天才を自覚していないと始まらない。 優れた才能に周りが騒ぎ出すということも考えられるが、それは、天才として、ある程度熟した場合で、卵の段階では、中々分かりづらい
子供の場合だと、本人が全く頓着しない。 まして、私が親に言ったとしても、親が理解できない。 親が理解できるのは、技術面が優れている場合だが、才能は、感覚的な面の場合がほとんどなので、親の理解を超える。 したがって、世に出ない。
第二に、自覚したとして、さて、それからどうするか?
この場合の自覚とは、天才を自称しているので、はなはだ、あやふやな事態が待ち受ける。 つまり、天才を証明しなければならないが、いかんせん卵なので、絵にそこまでの説得力がない。 本人が、
「オレは、天才だ!」
と、言っているレベルなので、人に相手にされない。 そのため、本人は証明しようと頑張るわけだが、絵の世界も甘くない。 時間が掛かる。 どれほどの時間が掛かるのかは、全く分からない。 その間、どこまで頑張れるのか。
この頑張りが難しい。
4年~5年の辛抱では足りないだろう。 10年、20年の単位になることもある。 その間、自信を失いそうになることもあるだろう。 たとえ、理解者がいたとしても、実際上、孤立無援の状態が続く。
ここで、ほとんどがフルイに掛かり脱落していく。 したがって、世に出ない。
辛抱、忍耐、努力、運。
これが、世に出る天才の条件である。
何やら、世の成功者の条件と一致する。
つまり、才能があってもなくても、普通の運と頑張りがあれば、何とかなるという話になりそうだ。 したがって、むやみに、才能のないことを嘆くなかれ。
前向きの努力こそ、才能と同じ価値がある。
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