FC2ブログ
アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

最近の記事

カテゴリー

カレンダー

04 | 2021/05 | 06
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

最近のコメント

FC2カウンター

FC2ブログランキング

FC2ブログランキング

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

フリーエリア

にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ にほんブログ村 美術ブログへ

RSSフィード

<教室日記>2016・2・9(火)
「教室日記」

  早いもので、もう2月。

2月には、行事が一つ。 お馴染みになったクッロキー教室である。 2月21日の日曜日開催。

  昨年、夏の特別教室の午後は、裸婦クロッキー教室だったが、参加人数が集まらず、急きょ、着衣クロッキー教室に変更した。

  クロッキーとは、人物をスケッチすること。 裸婦クロッキーは、モデル協会派遣のプロのモデルさんがポーズをとってくれる。 

  しかし、モデル料が発生するため、一定の参加者が集まらないと開催できない。

それで、しばらく様子を見るために、着衣クロッキー教室に変更した。


  着衣クロッキーは、参加者が交代でモデルを務めるので、リスクがない。 日曜日の午後2時開催のため、子供教室にも声を掛け、今や常連となった子供たちがいる。

  小学生にとって、人物スケッチは、とても有効な絵の勉強手段である。



子供の絵がいいと言われるのは、おおよそ、4才から5才くらいまで。 技術を全く持たないので、自分が感じ取ったものをそのまま表現する。
  そのため、こちらに素直に飛び込んでくる。 つたない絵の中に真実が隠されている。 

  しかし、ほとんど100%の親御さんは、その絵がヘタだと思ってしまう。 今までに何回、何十回となく聞かされてきた。
  
  これは、技術崇拝から来るものなので、マトモな絵が描けないと思ってしまうようだ。

  それで、あれこれ、子供さんに絵の描き方を指導してしまう。 


「違うでしょう。 バスは人より大きいのよ」
「リンゴは、赤いのよ。 赤い色を塗りましょうね」


  いかにも、普通のことのように思えるが、このことは、絵の世界から見ると、完全に間違った指導ということになる。


  4才から5才くらいの子は、理屈で絵を描かない。 感覚だけで描いている。 だから、本人が感じたものを、描いている。

  それは表現がままならない、小さな子供のメッセージでもある。 
それを無視していいはずがない。 


  小学1年くらいになると、小さいな子供も成長し、感覚よりも理屈で描くようになる。
  大きいものは大きく、小さいものは小さく。 これは、観察力が増すため、自然にそうなるが、このあたりから感覚は影をひそめ、理屈が先行していく。 

  このことは、もっとも感覚的に描いていた天才的な時代は通り過ぎ、理屈が台頭する技術系に足を踏み入れたことを意味する。 
  
  世の親御さんが満足する時代だが、それは、絵的に見て、何の意味も持たない。

  大人の技術は、子供からすると遥か雲の上。 だから、子供が体得した技術は、空に向かって背伸びするようなもの。 とても、追いつくものではない。


  したがって、子供に技術は必要ない。 
それより、子供らしい感覚、子供らしい発想に終始することが、小学生時代の正しい過ごし方になる。

  そして、スケッチすること。 

スケッチは、自然に触れることなので、自然界の真実に触れることでもある。 それは、人物を描いても同じ。 


  スケッチは、基本的には印象を描きとめること。 そして、印象にこそ自然界の真実が含まれている。 

  上手いヘタの問題ではない。 自然に触れるかどうかの問題。


しかし、残念ながら、早い子では、小学校に上がる頃から、あるパターンを覚える。 

  漫画的なパターン。

特に女の子に多くこの傾向が見られ、伝染病のように広まっていく。 お幼い子供は、このパターンを獲得したことで、絵が上達したと勘違いし、このパターンを繰り返す。 

  飽きるまで描く。 中学生になっても描いている子がいるほど。

しかし、漫画は簡略化されたパターンなので、いくら描いても絵が上達するものではない。
  漫画的パターンが手馴れるだけだが、お手頃で、すぐに手に入るので、子供たちは夢中になる。

  漫画が悪いのではない。 扱い方が悪い。
 

こういう現状は日常茶飯事なので、おのずから、子供教室がやるべきことは、決まってくる。

  それは、子供たちの大好きなパターン作りを邪魔すること。 漫画的な絵で、頭が凝り固まらないように、監視すること。 

  
  そういう意味で、クロッキーなどのスケッチが有効な手段になる。
  
スケッチは、とても栄養価が高い。 それは、子供にとっても大人にとっても同じ。
  栄養のバランスが、とてもいいのである。

 
だから、これだけはハッキリと言える。

  発想を磨き、感覚を磨き、その上、スケッチをしたら、上手いヘタに関係なく、健康的な小学校時代を過ごすことができる。
  そして、その次に来る中学生時代の技術系に、柔軟に対応できるのである。

それが、物事の順番というもの。 


  こと絵に関して、世の親御さんが心配することは何もない。


何もないはずだが、さて、このこと、どれだけの親御さんが、理解できるだろうか。 

  それが問題。




スポンサーサイト




この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://art21japantaya.blog121.fc2.com/tb.php/960-486b19a7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)