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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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<教室日記>2015・9・13(火) |
 会員 宮城英昭 油彩画
「教室日記」 (作者作品紹介―9)
作者作品紹介9回目は、宮城英昭さんの油彩画である。 旅先の情景を写真に撮り、油彩画とした。
宮城さんは、2012年7月に2回の油彩のお試しの後、入会し、また、7月中に2回受講した熱心な人である。 長いこと、一人で描いていた経験があるためか、初心者の油彩とは違う。
油彩画は水彩画と違い、塗りたくるイメージである。 そのため、油彩では、「絵具が乗る」 という言い方をする。 これは、塗りたくることを理解しているという意味になるが、初心者の方には、さすがに、難しいようで、ただ塗るだけになってしまう。
こればかりは、何事も経験で、「絵具が乗る」ためには、やはり、時間が掛かるが、その点、宮城さんは、ベテランの味で、絵具が良く乗っている。
今回、ご紹介の絵は、インドのゴアという所の景色である。 左に白い家があり、右側の道が山へと続いている。 ゴアは、ポルトガル領であったことがあるため、ポルトガル風の家が多い。 この絵の中の家もポルトガル風に建てられている。
周りは、ウッソウとした木々に囲まれているが、何となくこの家がしっくりくるから面白い。
絵を構成的に見ると、左の家が左の基本的な抑えで、その後ろの木々が、その基本的な抑えを支えている。 そのため左画面がガッチりと安定している。 右側画面は、ヤシの木々が、細かく生えていて、ここでこの絵の賑やかさを出している。 背景はボンヤリと描かれているので、ここで距離感を出し、画面に広がりを持たせている。
メインは二人の人物。
つまり、この絵は、左の家と人物、そして、右上に大きく開いているヤシの葉の三つが主だった画面の構成要素になっている。 このことが、画面全体の安定をもたらしている。
また、人物が入ることにより、単なる風景でなく、情景になっている。 ある日のある場所での情景描写である。
画面を安定させ、広がりを持たせ、そして、シットリとした情景を漂わすのが、風景画の基本的な描き方。 そうすることによって、見る側の感情移入を引き出す。
宮城さんは、この絵で見事に実践している。
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