|
|
プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
|
|
最近の記事 |
|
|
カテゴリー |
|
|
カレンダー |
11
| 2023/12 |
01
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
- |
- |
- |
- |
- |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
31 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
|
|
最近のコメント |
|
|
FC2カウンター |
|
|
FC2ブログランキング |
|
|
ブログ内検索 |
|
|
RSSフィード |
|
|
|
<教室日記>2015・10・6(火) |
 会員 村上典子 水彩画
「教室日記」 (作者作品紹介―8)
作者作品紹介8回目は、村上典子さんの水彩画である。
村上さんは、2010年2月にデッサンでお試しし、入会後、水彩で受講。 教室の瓶や貝などのモチーフを描いていた。 2ケ月くらい在籍し、事情により退会。 その後、2012年7月に再入会した。
再入会後は、ウオーターフォード紙で水彩を開始。 3年余り前のことであるが、当時、教室の誰もが、このウオーターフォード紙を知らなかった。
ウオーターフォード紙は、結構高い紙で、独特の特徴を持っていた。 面白い滲み方をし、ボヤア――と滲むのである。 生和紙のにじみ方に近い。 村上さんは、その特徴を最大限に生かし、村上流にして具現させた。
2013年の会員展で、村上さんは、作品5点出品。 私が5点出すように勧めた。 水彩をやっている会員はもとより、デッサンや油彩を描いている会員にも、ウオーターフォード紙で描く村上さんの作品を多く、紹介したかった。
私の思惑は、見事的中し、水彩画を描いている会員に衝撃が走った。
「水彩で、こんな絵が描けるんだ!」
会員展オープニングパーテイーでは、村上さんはアッチコッチで質問攻めにあった。 村上さんは、決して前にシャシャリ出て来るタイプではない。 むしろ、後ろのほうで見ているような人。 それが、前に引っ張り出されたようで、戸惑っていた。 しかし、この日、わが教室で、ウオーターフォード紙が、会員の皆に広く紹介された日でもあった。
今や、ウオーターフォード紙、キャンソン紙、ワトソン紙、私が使う高知麻紙など、水彩画の人は、色々な紙を使うようになった。 水彩画における紙の重要性に、気付き始めたようである。
さて、上の絵をご覧頂こう。
村上さんの今年の会員展出品作品である。 静かな釣り人の絵である。 もちろん、紙はウオーターフォード紙。
場所は印旛沼。 千葉県にある沼だ。 その情景を写真に撮り、絵に起こした。
村上さんが教室制作している絵は、私がアドバイスしているが、この絵は、村上さんが自宅制作したもの。 絵を見た瞬間、ほぼ完璧に構成されていることに驚いた。 雰囲気よし、構成よし、表現よしの三拍子揃っていると思った。 だから、直しのアドバイスはしていない。 する必要がなかった。
今年の会員展から思うことがあり、「フレンドシップ賞」を設けた。 会員、非会員の別なく、来場者の投票により、一番印象に残った絵を投票により選出するというもの。
今回ご紹介の絵が、今年の第一回フレンドシップ賞に輝いた。 ダントツ受賞だった。
自慢をしてしまうが、わが会員展の作品クオリテイーは決して低くない。 会員自身が皆そう言うし、来場者が口々にそう評価する。 年々、質が高くなっていくとボヤく会員もいる。
だから、その中で、一番印象に残ることは、それ自体素晴らしいことだと言えるが、今回の投票結果には、皆が納得したようだ。
「やっぱり!」
今でも、村上さんは、淡々と絵を描いている。 来年の会員展には、どんな絵を出品するのか、今から楽しみである。
スポンサーサイト
|
|
|