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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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<教室日記>2015・9・15(火)
15大野太一
会員 大野太一 アクリル画

「教室日記」
(作者作品紹介―6)

  作者作品紹介6回目は、大野太一君のアクリル画。 
もう、30代に入った大野君は、教室行事には欠かせない協力者でもある。 
  新年会・会員展・納涼祭の大人教室三大イベントを欠席したことはない。 

会員展や納涼祭では、ホットプレートでヤキソバや鉄板焼きを作るが、彼はいつも黙って担当してくれる。
  もう、何年もやっているので、自分の担当だと思ってくれてるようだ。

 

ところが、この大野君が、坂元さんや内藤さんに負けず劣らず、長期制作者。
  今回ご紹介の作品も昨年の会員展では、「制作中」で出品。 今年やっと完成作として展示された。

  粘りの大野なのだ。



アクリル画の一作目は模写だったが、今回ご紹介の2作目は、写真から起こしているオリジナル作品である。
  写真を基にするのは簡単と思う人がいるかもしれないが、実際にやってみると、そう簡単ではない。 
  このブログで何回となく言っていることであるが、写真から絵を描く場合、「写真を読む」 ことをしなければならない。
 
  「写真を読む」 とは、写真には色々な情報が写っているのだが、あんがい、人はそれを見落とす。 
  そのため、写真をよく見るというより、あたかもその現場にいるように、想像力を膨らまさなければならない。
  足りない情報を補足しながら描くということ。
これをしないと、平坦な絵になってしまう。


  したがって、本来、写真を基に描くことは、上級者向けなのであるが、世間的には初心者向けだと、逆に解釈されているようだ。


  

  今回ご紹介の大野君の絵は、庭園の写真を基に描いている。 日本庭園である。
  何気ない庭園写真であるが、これを描こうと思った大野君の気持ちは未だに良く分からない。 
  
  なぜなら、ポイントがハッキリした写真ではなかったからである。
何気ない庭園写真だった。 こういう風景こそ難しい。

  えてして、生徒さんたちは、難しい写真を持ち込むことが多い。 素人撮影なので、ポイントがしっかりしない写真になることは仕方ないが、絵にするのは、大変だ。 

  そのため、大野君も随分苦労することになった。 写真から情報を引き出し、そして、アレンジした。 描き直しが何度も続いた。


  だから、今年の会員展に完成作として出品できるか、不安だったようだ。


「今年も <制作中>で展示されたら泣きます」


  と、言っていたが、何とか滑り込みセーフ。 しっかりとした面白い絵が出来上がった。 
  そういえば、前回の模写の絵も制作期間が長く、何回も描き直しが続いたが、粘りと通して完成させていた。


  絵は粘ったもの勝ち。 失敗したかなと思った時、制作が始まると言ってもいい。 
大野君の制作も決して順調だったわけでない。 山あり谷ありで、何回も登ったり下ったりしている。 
  しかし、大野君のいいところは、簡単には放り出さないところ。 


やはり、粘りの大野なのである。
   



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