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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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<教室日記>2015・9・8(火)
15内藤友香(縮小済)
会員 内藤友香 油彩画

「教室日記」
(作者作品紹介―5)

  さて、久しぶりに作者作品紹介をしてみよう。 
5回目は、内藤友香さんの油絵である。 

  内藤さんは、3回目でご紹介した坂元京子さんと同じく、30号制作のため制作期間が長期に亘った。 

  1年と10ケ月。 
  
2013年の2月に描き始めて、完成が2014年の11月。 
  そのため、やはり坂元さんと同じように、2014年の会員展には、「制作中」で出品した。 
  


  長期間制作は、本人が望んでやっていることではなく、月6時間の受講時間で30号を描くと、そのくらい掛かってしまうということ。 

  しかし、その気持ちを持ち続けることは、大変だっただろうと思う。 仕上がるまでに41回。 41回教室に通った。 時間にして約100時間。 

  淡々と通い、淡々描く。 ただただ、仕上げたい一心で描き続けたことだろう。 

私も一年以上の制作経験がないので、なんとも想像するしかないが、よく頑張って仕上げたと思う。 
  仕上がった時に上げた歓声が、全てを物語っていた。


今回ご紹介の作品は、東京駅丸の内の、とある公園の情景である。 公園風と言うのが正しいのかもしれない。
  私も行ってみたが、なるほど、内藤さんの撮った写真のとおりの場所に出会った。

  周りをビルに囲まれたオアシス的な場所で、ミニ公園風に花壇があり、アウトテーブルでは、食事ができる。
  そこは、私が知る丸の内ではなかった。

「ヘエー! なんともオシャレな!」

  とある公園と言ったのは、場所が未だに良く分からない。 
制作用の写真を私も撮ろうと思い、出掛けて、一度目は偶然見付けてすんなり、二度目は探しまくり。 


  このオアシスでは、ちょっと座るのにいい腰掛が、あちこちにある。 内藤さんの絵は、そんな夏の日の午後のひと時を描いている。 
  日向は暑いので、ほとんどの人が日陰で一休み。 時間は、太陽が下におり始めているので、3時過ぎくらいだろうか。 建物の中まで陽が差し込んでいる。  



  光と影。 これが、この絵のテーマである。 

夏のひと時を光と影によって、見事に演出している。 夕暮れ時の夏の温度、湿度、匂いさえも絵から感じることができる。


  まだまだ暑そうな中を、男の人が一人歩いていく。 逆光なので黒いシルエットとして描かれているが、この男の人が、画面中央に位置している。 何気なく描いているようだが、この人の役目は重要。
  絵は、中央が大事な役目を持っている。 中央に何もないと絵がボケてしまうからである。 

  まず、中央を抑え、それから脇を固めるのが、絵の順当な描き方というもの。 
この場合の脇役は、日陰で休んでいる人々と、周りを取り囲む建物。  
  内藤さんは、それらを一つづつ丹念に描き込んでいる。 それが、この絵のボリューム感を出している。 

  あとは、光の調整である。 

光と影は、絵の主題なので、力が入る。 どこを明るくし、どこを暗くするか。 簡単なようで難しい作業だ。

  いかにも暑そうな日向の光、男の人は、太陽に向かって歩いて行く。 その先は、白く色が飛んでしまっている。 
  逆に、日陰では木漏れ日が涼しげだ。 少しの風があれば、十分に納涼できる。 
その対比が、この絵に何かを語らせる。


  絵は、何かを語るもの。 

内藤さんの30号の絵は、2015年の会員展に、完成作として展示された。 
  会員展は5月に開催されるが、内藤さんの絵の中では、これからやってくる暑い夏が描かれている。

  まだ5月なのに、内藤さんの絵は、真夏の匂いを漂わせていた。






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