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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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<教室日記>2015・7・7(火)
1993楕円1
講師 田屋 優 「楕円ー1」 和紙にアクリル 1993年作

「教室日記」
(作者作品紹介)

  作者作品紹介1回目は、私、田屋の作品紹介。

今回、会員展出品作品に、講師作品として出品するものがなかった。 
  昨年は、秋の展覧会出品作品のエスキース(試作)を紹介したが、今回はそのエスキースを描き潰してしまった。 
  思うところあって、試作でドローイング練習をしたため、出品作品としては、没。 
それで、自宅和室に飾ってある「楕円」の小作品を出すことにした。 


  この作品は、私には特別な思い入れがある。 

今から22年前、それまで、画面狭しと色を塗りたくった絵を描いていたのだが、ふと、色はいらないな、と思い立ち、黒一色で描くようになった。 その時、思い付いたカタチが、楕円。 
  楕円になぜか興味を持った。 

紙も和紙で、二層のコウゾウ紙だった。 これが、いい感じを出した。 
  和紙なので、下描きを鉛筆で描くと、消しゴムで消せない。 紙がはだけて、そこだけ、絵具のノリが悪くなる。 
  そのため、別の紙に下描きして転写することにしたが、下描き用の楕円のカタチを色々直すうちに、しっかりした楕円を描こうという気になり、下描きは設計図状態になった。 

  楕円の直径が30センチにも満たない小さな設計図を描いた。 
トおーに、紛失してしまったので、手元にないが、タテのセンター線を上から5ミリ間隔で左右ヨコ何センチと一々計って書き込んだ。 



  私が目指したのは、ほっそりと美しく、また、そうでありながら、強いカタチをした楕円だった。 
  その後、楕円という精神世界に、20年近く、のめり込んで行ったのだが、そのキッカケとなったのが、今回ご紹介の楕円である。
 
  
  私は、「動」の描き手。 画面上に「動」を持ち込んで、構成するのが得意である。 
それが、「静」を描けたような気がして、夢中になった。 私には、「静」は描けないと思っていた。

  今回、ご紹介の絵は、見てお分かりの通り、「静」の絵である。 とても静かな精神世界を描いている。
  この作品は、三部構成になっており、そのうちの一つがこの作品。



楕円三つ



  1995年に銀座で個展をやった時の案内状の絵である。 以来、非売品として、手元に持っている。 


  その後、色々な楕円を描いてきたが、一番好きな楕円は、この最初の三つだけなのが不思議だ。

  私がのめり込んだ、楕円という精神世界は、今から考えると、最初の三つで終わっていたような気がする。





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