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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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<教室日記>2015・6・9(火)
「教室日記」

  一昨日の日曜日に、上野の東京都美術館に「新象展」を見に行った。 
正面玄関ホールに6人で待ち合わせ。 画家仲間や私の弟子達。 
  妙な話だが、私には、内弟子と外弟子がいる。 二人づつ四人。 その外弟子と会うのは久しぶりだった。 


  新象展には、かって私も出品していた時期があり、また、今回の画家仲間の一人と、外弟子の一人がここの会員であるため、こうして、一年に一回、見学し、一杯飲むのである。 


  飲む場所は、いつも決まっていて、御徒町の居酒屋に行く。 絵の関係に就いているのは私だけで、皆、それぞれの仕事に就いているため、絵の話ができるのを非常に楽しみにしているようだ。 
  私としても、生徒さん達と話す絵の話とは違い、高次元のため、ありがたい。



新象の会員で画家仲間の太田君は、私より9才年下。 知り合ったのは、7・8年前だったか、品川の居酒屋が初対面だった。 
  その頃は、スペインに出品する会に所属していて、その会合が品川であった。 
スペインに在住する日本人がパイプ役となり、日本の現代美術系の画家(ほとんど若い人だが)のスペインでの作品発表を後押ししてくれていた。 

  その彼が一時帰国したので、品川での会合となった。 
私は初参加で、たまたま、隣にやはり初参加の太田君が座った。 会員の作品ファイルが回ってきて、太田君と二人で見ていた。
 
  スペインで発表された十数名の作品ファイルの内容は、全部が良いわけではない。 斬新なものもあれば、パクリもある。 パクリと言って悪ければ、作品スタイルの実験的モノマネ。 

  まあ、そんなことを小声で話していた。


「これは、新しい感覚だね。 面白い」
「こりゃー、ダメだなア―。 この絵の傾向は、やり尽されている」
「これは、まあまあだけど、もうちょっと何とかならないかねエ―」
「これは意味不明! これ、分かる?  やっぱし、分かんないよなア―」


  とか、小声をいいことに、好き勝手を言う。
面白いことに太田君は、ほとんど私と同意見だった。 
  彼は彼で、遠慮なく血祭りにあげていた。 妥協しなかった。 良いものは良い。 くだらないものは、くだらないという態度だった。 ただし、作者本人がいたらマズいので、私との内緒話。


  気が合った。 妙に気が合った。 


  
適当な頃合を見て、二人で席を後にした。 品川の駅に向かいながら、太田君が言った。


「田屋さん! また、会わない?」
「今日は、田屋さんと会えたのが一番の収穫だった」


  私も、まったく同感。
 



6人が居酒屋に座るとテーブルを横に並べて、対面で一直線になる。 店の人が、そういう席を案内する。
  普通、こういう座り方をすると、端と端とでは、違う話をすることが多いものだが、ここでは、結構、皆で同じ話をする。 座談会に近い。 
  なぜか、私が座長みたいになって話が進行していく。 皆は、勉強会みたいな感覚で参加しているのかもしれない。

  副座長が太田君。 そんな感じ。 


  
太田君は、初対面の時に感じたように、非常に鋭い感覚の持ち主で、過去に出会ったどの画家よりも鋭い。
  私も、この男の「目」だけは、怖い。 
太田君とは、お互いの絵について、思ったとおりのことを言う、取り決めがあった。 


  普通、そういう関係はあり得ない。 画家同士は、お互いに牽制し合うので、中々そういう関係にはならないもの。 お互いが、相当な信頼関係にないと成立しない。 
  そういう意味では、太田君は、私の人生で知り得た貴重な友人と言える。



御徒町の夜は、暮れ始めた。 
  座談会も終わりに近づき、再会を約束して解散した。 
京成線の上野駅に向かいながら、上野の空気を腹いっぱいに吸い込んだ。 
  
  相変わらず、排気ガスと人込みの臭いがしたが、それが10代の頃から嗅いでいる懐かしい上野の臭いだった。




<余談>

  京成線の上野から西船駅までは、鈍行で1時間掛からないが、私が飛び乗ったのは、高砂から北総線に切り替わる電車。 高砂は、江戸川のちょっと手前の都内の駅。 
  その上、寝てしまった。 気が付いたら、千葉ニュータウン中央駅。 西船橋からトンでもなく遠い。
  車で来ても2時間は掛かる。 結局、高砂まで戻るしかなかったが、今度は寝なかった。 

  戻り電車は、羽田行きだったので。





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