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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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ゲシュタポの目 <エピソード>

   田屋の実家で、いらない物を、処分しようということになった。ただ、問題がある。母親である。処分を許さない。


   田屋の母は、大正生まれのせいか、物を捨てない。結果、家の中は不要物品の山となる。父親と妹と田屋の3人で、密談となった。  


   田屋は群馬の前橋に6畳ほどの倉庫を借りていて、大きな作品とか、とりあえず不要な物を置いている。そこに、運び込もうと、いうことになった。父親と妹の作業場は、長野の安曇野にある。そこでは、遠すぎるので、母親が許さない。前橋なら、いつでも取りに行けると、説得した。  


   前橋に行く当日、田屋は、武蔵野市の実家に、朝6時に車で到着。父親のハイエースに乗り換える。荷物も積んである。なぜか、母親も乗っている。行かないはずなのに。父親も妹も黙っている。黙々と出発準備をしている。その無表情な顔に、どうしようもなかったことが、見て取れた。  


   関越で、前橋に向かう。前橋のインターを出る。そこからは、毎回、メモの地図を見ないと、いつも忘れている。「おまえ、どうして地図を見るんだい?しょっちゅう、来てると言ったのに」、母親が言う。そういえば、そんなこと、言った。うそである。鋭い指摘に動揺した。なんで、こんな時に頭が冴えてるんだ。「しょっちゅう来るけど、すぐ、忘れる」と言ってみた。「変な子だねエー」   


   倉庫に着いた。横並びに、10ケ程ドアが2メーター間隔で、並んでいる。3番目が田屋のドアである。なぜ、前橋かといえば、6畳の倉庫が、ここまで来ると、借り賃が一万を切る。倉庫は意外と高い。  


   さて、正念場である。母親が来ることは予定してなかったので、ヤバイ物が結構乗っている。3人は手際よく運び込む。母親は入り口で腕組みして、監視する。目が鋭い。


   田屋は、ハッと思い出した。<そうだ、あの時の目だ!>   ステイーブ・マックイーン主演の「大脱走」という、40年ぐらい前の映画である。ドイツの収容所から、連合軍の兵士が脱走する、何十人も。駅の改札にゲシュタポがいて、一人一人、チェックする。あの時の目である。あの時の刺すような視線である。   


   結局、我々も、何個かは見つかってしまった。あの目で見られたら、どうしょうもない。帰りの車の中で、母親が運び込んだ物を、思い出している。妹が、突っつかれた。説明になってない説明をしている。  私と父親は黙ってしまった。ゲシュタポの追及は厳しい。

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