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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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<教室日記>2014・10・14(火)
村上・水彩(縮小)
会員 村上典子 水彩画

「作品紹介-11」

  さて、作品紹介11人目は、村上典子さんの水彩画である。 
今年の会員展案内ハガキの絵は、村上さんの水彩画だった。 会員展の作品群を代表している。
  村上さんの起用は、昨年の会員展後に、すでに、決めていた。

来年は村上さん。 

  そのため、普段の村上さんの制作には、興味を持っていた。 まだ、本人には言わなかったが、案内ハガキ用の絵を探していたのである。

  ご紹介の水彩画をご覧頂けるとお分かりだろうが、とても、水彩画らしい感じのいい絵を描く。
  教室にも、村上さんのファンがいるほどだ。 
本人は、いたって謙虚な人で、まだ、30代だが、既婚者のためか落ち着きがある。 


  村上さん以前には、水彩画を描く人は、F6サイズの2000円くらいの水彩画用スケッチブックで、描くのが一般的だった。 
  そのレベルのスケッチブックだと、メーカーによっては、扉表紙に高級スケッチブックと描いてあることもあるが、まあまあの程度。 
  特殊な描き方を望まなければ、このレベルで十分。 私も、初心者の方には、おススメしている。

  村上さん以後は、ウオーターフオ―ド紙を使う人が増えた。 村上さんがウオーターフオ―ド紙を使うからである。
  高価な紙だが、一般スケッチブックでは、描けないワザができる。 
昨年の会員展では、村上さんに5点出品してもらい、皆に、このウオーターフオ―ド紙を紹介した。 
  私の目論見が当たり、評判となった。 

「こんなことができる紙があるのか!」

  水彩画を描く人は、皆、驚いた。

水彩画では、ある程度の経験を持つ人ほど、驚いたようである。 水彩画の可能性が、バーと開けた瞬間だった。 
  ただし、お断りしておくが、いい紙を使ったからって、腕が上がるわけではない。 水彩画発展途上の方は、一般紙を使いこなしてから、使うようアドバイスする。 
  高い紙なので、率直に言って、未熟な者には、紙がもったいない。 

腕があって、いい紙がある。 村上さんが、経験者だから紙が生きる。 
  何事も身の丈を知るべしなのだ。



さて、村上さんが、どう紙を生かしているのか見ていこう。 

  今回ご紹介の作品は、私はアドバイスしていなかったような気がする。 
村上さんの作品は、たいていチェックし、アドバイスしているが、自宅でも描くため、作品数は多い。
  しかし、出来は上出来で、木漏れ日が印象的だ。

今年の会員展では、会場に、若い会員のお父様が見に来た。 ちょうど、会場には私とお父様の二人だけだったので、色々話をした。 

「昨年は、誰々さんの絵が印象的だったが、今年はこれですね」

  と、言って村上さんの今回ご紹介の絵を指差した。


いい絵の見方だと思う。 一番印象に残った絵を一つ覚える。 それが、一年間その人の胸に仕舞い込まれる。 
  絵は人のためにある。 
一年間その人の胸に仕舞い込まれた絵は、やがて、その人の記憶庫に永久保存される。 そうやって、その人の心が豊かになっていく。 正に、絵は人のためにある。

 

  少なくとも、一人の人間の記憶庫行きとなった絵は、ウオーターフオ―ド紙の滲みの効果を、惜しみなく描き出している。 
  下の拡大画をご覧頂こう。



村上・水彩(拡大・縮小)



  この、壁、窓の、ぼやーとした曖昧な色合いこそ、ウオーターフオ―ド紙の真骨頂である。 一般の水彩紙では、こうはならない。 
  ウオーターフオ―ド紙は水の吸いがいい。 水を溜め込むため、余計な水分は沈下し、曖昧な色が紙の表面に残る。 
  もちろん、水の量もあり、色使いも、筆運びもあるので、ウオーターフオ―ド紙に慣れていないと、こういう絵にはならない。
  最近では、何人かが、この紙を使用しているが、使いこなすまでは時間が掛かりそうだ。


  村上さんには、是非、水彩画のコンクール、公募展にどしどし出品してもらいたい。 
  もっと大きい絵がいい。 小作品の村上ではなく、大作の村上を期待したい。 
そうなれば、村上さんの心の中に、永久保存される傑作が生まれるかもしれない。
 
  絵は、人のためにある。 
村上さん自身のためにもある。

  村上さん! このこと覚えておいて。




 
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