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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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<教室日記>2014・4・15(火) |
「ブログ講義」 (100%の吸収と1%の制作)アーカイブー2008年6月24日のブログより
わが女房殿は、大変効率の悪い体質をしている。 食べても太らない。 体重が1キロ増えたら、大喜びする。 100%の栄養の摂取で、50%の反映である。 どうなっているのか、仕組みが分からない。 私は、100%摂取したら、100%反映される。 非常に効率が良い。 私の人生で、最も効率が良いのが、体質だけ。 教室には、キッズ用に、絵本が何冊か置いてある。 その中に、「こぶとりジーサン」がある。 それを、子供たちは、「小太りジーサン」と読む。
「先生のことだ!」
さて、今回のブログ講義は、「100%の吸収と1%の制作」、2008年6月24日のブログからの抜粋である。 女房殿よりもっと、効率の悪い話をしよう。
話のテーマは、見当つきやすいだろう。 文字どうり、100吸収しても、1%しか制作に活かせないという話である。 ここで、止めてもいいぐらい、話の要点は述べているが、やはり、噛み砕かないと、このグログを読んでいる方も、1分後には、忘れそうである。 まず、制作する時の集中度から話を始めることにする。
我々が制作する時には、色々なことを考えている。 制作のことだけ100%とは、なかなかいかない。 芸術家という人種でも同じこと。 意外とつまらないことを考えていることが多い。
それが人間というもの。 邪念が多い。 今日一日起こった嫌なことが、尾を引いていることもある。
3時間集中して制作したとしよう。 3時間ビッチリ集中しているようだが、集中は、恐らく三割かそこらではないかと思う。 つまり、集中度数というものがあったとしたら、3割ぐらいではないかと考えるわけである。 あとの7割は制作とは関係ない余計なことを考えている。 しかし、人は3時間ビッチリ集中したと言う。
こういうカラクリは、制作にはつき物。 なぜなら、制作は個人的作業なので、体感的なことに支配されやすい。 そのため、実際の分量を錯覚しやすいということ。
集中度の高い集中も当然ある。 50%、または、70%、もしくは、それ以上の集中もあろう。 しかし、それほど高い度数は、集中とは、人は言わない。 集中とは、散漫とワンセットであり、散漫と集中の度合いで、集中と言う。 おおむね、30%から高くて、せいぜい50%くらい。 70%もあったら、集中とは言わず、夢中になったと言うと思う。 それでも、30%の余白がある。 余白ゼロの集中度数100%に達したら、これは危ない。 極めて危険な状態だと言える。 そこまで集中したら、おそらく人間性を失う。 つまり、制作は、それだけ効率が悪いということ。
では、制作は、自分の中のものを、吐き出す行為なので、体の中に蓄積がないと、困るわけである。 蓄積の仕方については、3月11日のブログ講義の「栄養の取り方」で、ご紹介したが、普段、色々なことで栄養を補給することが大事という話であった。 今度は、その先の話で、栄養は取ったとしよう。 だが、しかし、という話。 100%吸収しても、制作にそれが全て活かされるわけでは当然ない。 制作に活かされるのは、最大値で10%ぐらい。 これも、大マケの数字で、実際は、そのさらに10%も考え得る。
つまり、1%。 私の経験から言うと、恐らくそれが正しいような気がする。 ところが、そこに前述の集中度を絡めると、話が複雑化する。
そもそも、集中力は、吸収したものを大量に引っ張り出す役目をする。 集中的に引っ張り出す。 だから、制作は、集中する必要がある。 集中して、吸収したものの10%ぐらい引っ張り出せれば、しめたものだが、30%の集中度数では、とても無理ということになる。
吸収したものの10%を引っ張り出すためには、70%くらいの集中度数が必要になりそう。 つまり、夢中にならないと、最大値の10%は、無理だろう。
この場合の夢中とは、無我夢中のことである。 無我夢中とは、人間性が崩壊するかもしれない危ない集中度のことで、人生に何回も訪れない。
つまり、まず、制作するためには、栄養を補給する必要がある。 それから、集中してそれを引っ張り出す。 人間性を保持できる集中度数の30%~50%で引っ張り出すと、引っ張り出せるのは、せいぜい1%。
100%吸収して、1%を活かす。
ということ。
まあ、そのためには、どうしても、大量に栄養補給をしなければならない。 絵を描いても栄養。 考えても栄養。 遊んでても栄養なので、皆、絵を描いている者は、大なり小なり、無意識で栄養補給していると思う。 野菜が不足すると、普段野菜を食べない人でも、体が自然に欲するようになる。 それと同じで、体の中の蓄積が減ると、自然に補給にまわる。 そういうもの。
したがって、遠慮なくムシャクシャ食べよう。 栄養をガンガン取るべし。 制作に、ダイエットは禁物。 肥満結構、デブ結構。
こと制作に関して、食べ過ぎ注意はない。
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