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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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<教室日記>2014・2・25(火) |
<教室日記>
(失敗したらその上から描け)アーカイブー2008年10月24日のブログより
一昨日の日曜日に教室会員のKi君が、西船に引っ越してきた。 27才の若者。 引越し先は、原木インターに程近い所で、私の家から歩いて5分、チャリで2分。 ご近所さんになった。
この日、私は、朝から忙しく、午前9時に二俣自治会会館で、二俣班長会議。 今年から、自宅マンション理事になり、二俣自治会の連絡係になった。 市川市からの掲示物を受け取り、マンション玄関の掲示板に貼って終了。 そのあと、女房殿と京葉道路の向こう側にある「コーナン」というホームセンターに車でお出掛け。 消費税値上げ前の買出しである。 日用品を大量に買い込み、続いて、ジェイソン、ケイヨーD2、ガソリンスタンドと回った。
午後3時にKi君に電話。 とっくに引越しが終わっている予定が遅れ、やっと積み込みが終わり、西船に向かっているとのこと。 では、ということで引越しを手伝うことにした。 独身の引越しなら、荷物は大した量ではないだろうと思った。 確かに、赤帽一台で済む量であったが、段ボールが重たい。 二つは運んだら息が切れた。 小物専門に切り替え、重たいものは、赤帽のオッチャンとKi君に任せた。
午後4時に帰宅し、今度は、女房殿が包んだごみ出し。 来月初旬には、マンションの補修工事が始まるため、庭にあるものは、片付けないとならない。 ごみが大量に出る。 マンションではあるが、1階なので、12畳くらいの庭がある。 午後5時。 ケーブルテレビの「鬼平」を見る。 日曜日は、この「鬼平」の時間に合わせて行動する。 子供の頃、私のおジーサンが「剣劇」と言ったチャンバラを、今は、私が楽しみにしている。 そのことを時々思い出し、一人苦笑する。 肉より魚を好むようになり、時代劇専門チャンネルを見出したら、年を取った証拠。 40代の頃は、そういう人間には絶対にならない自信があったが、自信も地震も揺らぐもの。 見事に倒壊してしまった。
さて、先週の火曜日に、船橋の「味一」のラーメンを食べに行った。 自宅からチャリで15分くらい掛かるので、寒い日は行きたくない。 それに、昨年から味が変わり、鶏ダシが強くなり、面白くなかった。 久しぶりの味は、なぜか、元に戻っていた。 これだよ! この味!
杉並区に住んでいた頃は、永福町の大勝軒によく食べに行った。 味一の店主も大勝軒上がりだそうだが、味一のラーメンは、大勝軒の澄んだニボシ味を少し下品にしたところが特徴。 慣れると、それはそれで美味しい。 少し濁ったような下品な味が旨い。 味の変化に他の客から、クレームが付いたのではと、想像する。
船橋には、ものすごい数のラーメン店があり、人気店はめじろ押し。 その中で、常に8位どころにランクされている。 これは凄いこと。 だから、味を変えることはないだろう。 味というものは微妙で、もっと旨くしようと思い、普通の味になることがある。 前の鶏ダシ味は、どこにでもありそうな味だった。
「もう、味、変えるなよ」 と、思いながら、教室に向かった。
まあ、失敗だったということか。
失敗と言えば、絵に失敗は付き物。 失敗の仕方にもよるが、失敗したと思ったら、その後どうするかは、大事な話である。 今回は、そういう話をしてみよう。
「失敗したらその上から描け」 2008年10月24日のブログからの抜粋である。
失敗すると、たいていの人は、描き直そうとする。 描き直したい気持ちも分からないでもない。 が、描き直したからって、同じところで、また、失敗しない保証はない。 同じところで、また、失敗したら、疲れるだけ。
失敗の程度にもよるが、直せるものなら直す。 直せないなら、そのまま続行して練習する。 その方が、単純に描き直すより発展的なのは言うまでもない。
描き直す人の心理は、綺麗に描きたいということだと思う。 せっかく描くなら、綺麗に仕上げて残したい。 そんなところだと思う。 しかし、失敗するということは、技術が足りないのか、運が悪いのか、何かの原因があるはずである。 その原因を確認しないで、ただ描き直すのは、どんなものだろうか。
そこで、デッサンの描き方が参考になると思うので、ここで紹介しよう。
デッサンは勉強である。 練習画と言ってもいい。 デッサンは、より実体に近づけようとするため、何度も訂正を繰り返しながら描く。 一回で線や形が取れるようなら、デッサンをする必要がないし、意味がない。
つまり、デッサンは訂正することに意味がある。
デッサンを失敗したからと、描き直していたら、それは綺麗に仕上げることが出来るかもしれないが、デッサン本来の目的とは違ったものになってしまう。 それに、カタチがイビツなまま、きれいに仕上げても勉強にならないし、意味がない。
何度も消した跡があってこそ、デッサンなんだ、と、昔、わが師匠に言われたことがある。 消し跡もなく、きれいに仕上げて見せたら、
「さぼるんじゃない!」
と、怒られた。
失敗したと思ったら、デッサンの勉強のやり方を思い出してもらいたい。 絵に失敗は付き物。 失敗したと思ったら、その絵は、どう描いても自由なはず。 何のプレッシャーもない。 それを放っておく手はないだろう。 途中まで描いた絵の失敗した所は、ちょっと直して先に進めば、その先が勉強できる。 そして又失敗したら、又ちょっと直して、又先に進む。 そうやって、最後まで行く。 そうすれば全体の流れも掴めるし、失敗しそうな箇所もチェック出来る。
それから、描き直おす。
このやり方は、絵の制作では極めて当たり前のやり方である。 絵の制作は、その方法論において、人が思うほど繊細ではない。 もっとタフで、合理的。 ちょっと失敗したからと、メゲるようでは、恐ろしくて絵は描けない。
もっとタフに考えるべきである。 失敗したらその上から描く。
今回、このことを覚えよう。
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テーマ:アート - ジャンル:学問・文化・芸術
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