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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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<教室日記>2013・7・23(火) 
1307新制作30-A-6

制作途中の絵
<教室日記>
(作品制作中)

  秋の展覧会に向けて、6月から作品制作を開始した。 今回は、30号を2点出品予定である。 
  ホントは、150号サイズを描きたいのだが、2011年に抽象画から具象画に戻ったため、まだ、本調子ではない。 それで、30号サイズに限定した。 予定では、来年は本来の150号くらいに戻すつもりでいるが、それも今回の出来次第。 

  私の描き方は、アクリル絵具を画面に撒きながら、画面を作る。 画面を作っている時は、相当乱暴な描き方を目指す。 そのため、子供教室の小学5年生の女の子に、「先生! こんな絵なら私でも描ける」 と言われた。 
  当たっているかもしれない。 子供のなぶり描きに近いかも。 それがいいのである。 子供の絵は、非常に原始的なところがある。 親御さんが、がっかりするようななぶり描きが、絵の世界では、有効な描き方になることが多い。 

  小学6年生くらいになると、結構、上手く描く。 本人も親御さんも上手くなったと思っているようだが、絵の世界から見ると、何の価値もない絵を描き出したことになる。 
  技術がなければ個性が出る。 個性は極めて重要。 しかし、いったん技術系に走り出したら、個性は影を潜め、あとは、技術という無個性の世界に突入する。 
  この世界は、上へ向かって果てしなく続く階段のようなもの。 そんなものに、小学生が、目を向けても意味がない。 相当上手くなったと思っても、せいぜい下から2段目くらい。 本当に上手い人は、雲の上。 
  話にならないのである。 

そこのところは、世間では全く理解されていない。 もし、原始的な絵を描き続ける子がいたとしたら、その子は間違いなく天才と言える。 そのくらい価値がある。 
  実は、今、わが子供教室に一人いる。 親御さんに、その子の才能を説明したが、半信半疑だった。 10年間子供を見てきて、才能を感じた子は、何人もいた。 そのうちの一人。 
  しかし、親御さんには理解できない。 親が理解できないとどうなるか? まあ、このまま埋もれる可能性が高いだろう。 残念ながら、よくあること。 

  さて、絵というものは、まとめるのは意外と簡単なものだ。 だから、その前が非常に重要になる。画面との格闘は、この前段階のことを指す。 どのくらい画面作りができるかで、絵の良し悪しが決まる。 まとめ出したら、良くも悪くも画面上のネタで仕上げるしかない。 

  参考までに私のやり方をご紹介しよう。 
まず、ドローイングで伸びやかに、無計算なタッチで、輪郭線を描く。 初めは、薄い色を使う。 筆は使わない。 食材を入れる発泡スチロールの皿があるが、あれの角で描くか、指を使う。 角で描くと、シャープな線になるし、指を使えば、丸い線になる。 

  ドローイング描写は、ペインテイングとちょうど正反対の描き方。 油絵のような描き込み方をするのが、ペインテイング。 上から積み重ねるように塗り固める描き方で、描き込んでいきながら、イメージの具体化を図る。 
  ドローイングは、一つ一つの線を大事にする描き方。 書道がこれに近いかも。 感情が乗せやすく、最初に描いた線が最後まで残ることもある。 つまり、描き込まないので、画面上の新鮮さを保つことができる。 

  水気を多くしてドローイングするので、乾くのに一晩掛かるが、できるだけドライヤーで乾かして、写真に撮り、パソコン画面上でチェックする。 左右反転したものとセットでチェックし、次のドローイング予定を考える。 
  左右を反転させると、見えないものが見えてくるので、面白いし、アイデアも浮かびやすい。 

  パソコン画面上でチェックする理由は、教室で絵を見た時に、無意識に色々なものが目に入るので、それも込みで絵を見るため、厳密には、自分の絵をチェックできない。 それで、パソコンを利用する。 パソコンの画面上では、画面を切り取って見るため、余計なものを見ずに済む。
 
  そうやって、画面上の要素作りをする。 画面上にどれだけ、使える要素を盛り込むかが勝負になる。
  そのため、一つ描いては、次の要素に繋がるアイデアを考える。 そうやって一歩一歩進むが、この段階では、何をやっているのか、自分でも分からない場合がほとんど。 したがって、辛抱強く、けして急がない。 
 
  そうこうするうちに、画面上にぼんやりと見えてくるものがある。 少しずつ、全体のカタチが見えてくる。 画面は、相変わらずメチャクチャだが、メチャクチャの先になんとなく見えてくると、ひとまず、安心。 
  見えてくれば、以後の制作方針が具体化する。 制作方針が具体化したところで、イメージを投影していく。 経験と勘と画面の読みが頼りだが、それでも、毎回、えも言われぬ不安感を抱く。 

  コツがあるとすれば、それは、常に、勘が働くような画面にしておくこと。 勘が働くような画面とは、画面全体を中途半端な画面にしておくという意味。 中途半端にしておけば、どのようにも対応できるので、アイデアも浮かびやすいし、勘も働きやすい。 
  しかし、画面全体を中途半端な画面にしておくと、それだけ誘惑も多く、つい、まとめたくなる。 そこが、辛抱のしどころ。 先が見えてくるまで、ひたすら辛抱する。 
  ちょっとでも、誘惑に負けて、まとめてしまうと、たいていの場合、それ以上広がらなくなる。 つまり、勘が働かない画面になってしまう。 そうなったら、一巻の終わり。 失敗である。 

  ヤンキースのイチロー選手が、かって、マリナーズ時代にスランプになった。 当時は、バリバリの時だったので、記者の質問攻めに会う。 そんな時に、こんなことを言った。 

「勘が働くうちは、心配ない」 「ヒットは出なくても、勘は働くので、心配していない」 と。

  上手いことを言う。 勘が働けば、明日はある。 そう言いたかっただろう。 
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テーマ:アート - ジャンル:学問・文化・芸術

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