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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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<教室日記>2013・4・2(火) |

通信講座水彩画見本
<教室日記> (風景雑感)
しばらく絵から遠のいていたので、そろそろ描き始めようと考えている。 私の具象のイメージは、日常風景を私なりの解釈で、変形させること。 2年前に抽象画から具象画に転向した理由が、正に、これである。 変形させ、画面上の色とカタチを融合させること。 10代から感じていたことを、今やろうとしている。 私の積年の願いである。 東京育ちなので、日常風景とは東京の街の風景。 若い頃にウロウロした東京の街が、今でも私の頭の中に、こびりついている。
私にとって、船橋は第二の故郷。 しかし、なぜか第一故郷の武蔵野市は、たまに帰ると、武蔵野のしっとりした風景でさえ、何か空々しく感じる。 なぜだろうか。
人は、土地とともに生きるのだろう。 そう思う。 生まれ故郷でなくとも、住めば都。 今住んでいる土地に愛着を持ち、ともに生きるのだろう。 東京から帰ってくる時に、江戸川を渡ると落ち着くのだから、当たっていると思う。 20代~40代半ばまで、杉並区の阿佐ヶ谷に住んでいたが、その阿佐ヶ谷もたまに行くと、他人様の「ショバ」という感じがしてしまう。 私が育った武蔵野市も阿佐ヶ谷も、今は遠い昔のことで、私には、もはや関係のない場所になってしまった。
しかし、土地はそうでも、思い出はそうではない。 武蔵野市に住んでいたことや、阿佐ヶ谷にいた頃のことは、思い出の中に生きている。 10代後半、20代にうろついた東京の当時の街並みも、今はしっかりと心の中に刻まれている。 私の第一故郷は、思い出の中にこそある。 私の記憶の場所に刻まれている。 だから、その場所に行く必要はない。 記憶の場所を訪ねればいい。 私が見る千葉の風景も、過去の場所の投影かもしれない。
昔、阿佐ヶ谷に、知る人ぞ知る、永島慎二さんというマンガ家が住んでいた。 熱狂的なファンが今でもいるが、何年か前に若くして亡くなられた。 初めて阿佐ヶ谷の永島さん宅にお邪魔したのは、私が学生の時で、永島さんもまだ30代だったと思う。 元気で溌剌としていて、阿佐ヶ谷の若者の間では、神様扱いされていた。 その後、なんだかんだで、二十年近く親交があった。
その永島さんは、青春マンガというジャンルを確立したことで有名だが、氏の描くマンガに下駄を履いた男の子がよく登場していた。 小学3年生くらいだろうが、私の子供の頃に下駄を履く子供はいない。 女の子も冬などは、どてらを羽織っている。 明らかに、私の時代より前の世代だ。 永島さんは、私より10才以上は上なので、子供の頃の記憶だなと、いつもそう思っていた。 永島さんは、繰り返し、こういう子供たちを描いている。
人は、過去から離れられない。 永島さんもあの時、何を思い出していたのだろうか。 子供の頃のことなのか、青春時代のことなのか。 それとも、苦い思い出なのか。 今となっては、知るよしもないが、現代に生きた永島さんは、現代の景色に、過去を見ていたのかもしれない。 風景とは、心象風景の略だと思う。 風景は、人の目を通して見るため、記憶が混ざりやすい。 そのため、風景は、あるがままだが、見え方は、人による。
<ボランテイア活動をしています> 公益NPO各団体の支持を得た活動です。
通信講座テキスト一部を実費(500円)で、提供します。 対象者:おおむね60才以上の方・障害のある方・12才以上大学生まで。 ● デッサン講座・水彩画講座・パステル画講座 ● お問い合わせ : taya@art21japan.jp (コピーして下さい) ● 注意 :教室お問合せと混同するので、件名は「ボランテイアお問合せ」でお願いします。
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テーマ:アート - ジャンル:学問・文化・芸術
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