|
|
プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
|
|
最近の記事 |
|
|
カテゴリー |
|
|
カレンダー |
08
| 2023/09 |
10
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
- |
- |
- |
- |
- |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
|
|
最近のコメント |
|
|
FC2カウンター |
|
|
FC2ブログランキング |
|
|
ブログ内検索 |
|
|
RSSフィード |
|
|
|
<教室日記>2013・3・26(火) |

通信講座デッサン見本
<教室日記> (作品制作)
作品制作は、作り上げる作業なので、経験が必要である。 私も若い頃は、この作り上げる作業が分からずに、今から思うと、ずいぶん、アイデアを捨ててきた。 あの時に制作段取りが分かっていたらと思うと、悔しい思いは断ち切れない。 しかし、なぜか、今の私は、作品制作が専門。 人生の皮肉を実践している。
さて、そこで今回は作品制作について、触れてみよう。 このことは、今までに「制作技術」として何回も説明したことなので、全部を説明しては、紙面が足りない。 サワリだけにする。 いずれ、また、分かりやすく、全体像を書くことにするので、ご容赦を。
作品は、最初のアイデアだけで完成するものではない。 と、ここから始める。
一つの作品を完成させるためには、様々なアイデアが必要であり、最初のアイデアに他のアイデアをいくつも足して、膨らませていく。 それが、作品制作というもの。 つまり、最初のアイデアは、大枠なので、当然大雑把。 大雑把過ぎて、これでは他の人に分かりづらい。 そのために、第三者にも分かるように具体性を持たせる作業が作品制作ということ。 具体性を持たせると最初のアイデアが膨らむのである。
作品制作は、他の人に見せることを前提にしている。 したがって、人に見せるための努力をしなければならない。 自分以外の人が見た時に、まず、何を言いたいか、どういうイメージを伝えたいのか、見た人に分かりやすく、また伝わりやすくするということ。 この点に大きく比重を置いたのが、教室での作品制作である。
ここが、独学で絵を描く人の違いになる。 独学で描くと、どうしても客観性に欠ける傾向がある。 パーセントにして、おそらく90%以上だと思う。 中には例外な人もいるので、一歩譲って90%になるため、まあ、ほとんど全員と考えていいと思う。 なぜなら、どうしても、思い入れが先行してしまうため、人に見せるための努力よりも、自分の満足感が優先するためである。 しかし、この満足感がはなはだアヤシイ。 なぜなら、絵に描かれていない部分は、自分の想像力で補ってしまうことがあるので、ある程度描けたら、それで満足してしまう。 残りは本人の頭の中。 それでは、他の人が分からない。 教室の生徒さんで、そういう人がいた。 家で描いた鉛筆画を持って来た。 女の人の横顔だったが、まず、人の横顔だと分かるのに時間が掛かった。 そして、それが女性だと分かるのにまた、時間が掛かる。 つまり、イメージが先行していて、本人以外には、はなはだ、分かりづらくなっている。 本人は、イメージどおり中々描けないと言っていたが、それよりも、人に見せる努力を怠っていることを、まず、認識すべきだろう。 最初のアイデアだけで描かれており、要素が足りない上に、分かりづらい。 足りない部分は、本人の頭の中。 どうしようもない絵とは、こういう絵のこと。 こういう絵を人に見せること自体、間違っているが、本人の思い入れが強く、私も細かい批評は避けた。 思い入れが強い時は、何を言ってもダメなので、気が付くまで放っておくしかない。
作品制作は、段取り制作である。 したがって、事務的な作業に近いものがある。 クールに自分の絵を見つめ、冷静に対処していく。 熱い想いは、胸の奥にしまい込む。 熱い想いは、絵を描く動機そのものだが、一旦制作に入ったら、目の前にうろつかれるとうるさい。 ここら辺の心構えは、経験によるものなので、初めからそうすべきとは言わない。 そういうやり方があるんだと記憶する程度でいい。 そのうち、思い出し、役に立つことがある。 今、教室でも、作品の要素作りをしている人が二人いる。 この生徒さん達は、展覧会出品のための個体制作なので、段取りしやすい。 個体制作とは、背景の上に、一つ二つと個体が増えていく制作のこと。 こういう制作は、ボリュームがものをいうので、ある程度描けたところで、個体を増やして要素を補っていく。 やり方としては、別な紙に個体を描き、セロテープ留めして貼り付けていく。 カタチや色を変え、画面を確認する。 OKなら画面に描き込む。 そうやって、一歩一歩処理していく。
さて、調子が出てきたところで、終わりにする。 今回は、サワリだけ。 もっと、書きたいが、私のブログは長文が多く、誰かの迷惑になっているような気がする。 申し訳ないと思いながら、なぜか、また長くなっていく。
「長いものには巻かれろ」
昔の人は、いいことを言う。
<ボランテイア活動をしています> 公益NPO各団体の支持を得た活動です。
通信講座テキスト一部を実費(500円)で、提供します。 対象者:おおむね60才以上の方・障害のある方・12才以上大学生まで。 ● デッサン講座・水彩画講座・パステル画講座 ● お問い合わせ : taya@art21japan.jp (コピーして下さい) ● 注意 :教室お問合せと混同するので、件名は「ボランテイアお問合せ」でお願いします。
スポンサーサイト
テーマ:アート - ジャンル:学問・文化・芸術
|
|
|