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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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<教室日記>2013・3・19(火) |

通信講座パステル画見本
<教室日記> (技術と技法)
ほとんどの方が、技術と技法の区別がつかない。 そこで、今回は、その違いをご説明しようと思う。 簡単に言って、技術は慣れが生み出すもの、技法は努力が生み出すもの。 技術は受動的、技法は能動的と言える。 これは、結論なので、これだけでは、チンプンカンプンのことだろう。 そこで、まず、技術の説明から始めることにする。
今までに、技術とは、「慣れ」が生み出すものと、説明してきた。 慣れることを以って技術であると言っている。 つまり、慣れ=技術。 と、考えるといいと思う。 人の絵は、うまく見えるが、その人が自分より実際上手だったら、それだけ回数、絵を描いていると、単純に考えればいい。 回数描いているので、それだけ慣れている。 慣れているので、それだけ、技術が身に付いているということ。 このことは、何を意味しているかと言えば、技術を身に付けるために、特別な努力はしていないことになる。 確かに、特別な努力をする人も中にはいるだろうが、まあ、一般レベルでは、「慣れに優る上達なし」と言える。 技術は、それだけ受動的な面を持っている。 回数描いていれば、技術が向こうからやって来る。
それに対して、技法は、特別な技術的方法のこと。 方法なので、向こうからやって来ない。 作り出さなければならない。 例えば、筆で真っ直ぐな線を引きたい場合は、どうするのだろうか? 鉛筆なら定規を使えばいい。 しかし、筆では使えない。 そこで、筆で真っ直ぐな線を引く方法を昔の人は考え出した。 「溝引き」という方法である。 これは技法。 作り出されたものだから。 ご存知ない方のために、やり方をご説明しよう。
私の子供の頃は、定規と言えば、竹の定規だった。 この竹の定規には、真っ直ぐな溝が掘られていた。 何のためにあるのかは、当時知らなかったが、実は、これが、溝引きのための溝なのである。 今でも、プラステックの定規に、この溝が掘られているものがある。 皆さんも見たことがあるのではないかな。 やり方としては、絵筆とほぼ同じ長さの棒をともに握り、絵筆の先端は紙のうえに、棒の先端は定規の溝にあわせてスライドさせ、真っ直ぐな線を引くというもの。
まあ、やってみると分かるが、中々真っ直ぐな線は引けない。 慣れが必要だ。 つまり技法を知っただけでは、何も起こらない。 使いこなして初めて技法が生きる。 使いこなすためには、結局、技術が必要になる。 絵画教室に初めて来る方で、技法を教えてほしいと言う人がいる。 前にも言ったことであるが、何か簡単な方法で上手くなるのではないかと考えているようだ。 そういうことを知らないから、上達しない。 ということらしい。
が、しかし、残念ながら、技法は、初心者のためにあるのではない。 その必要性を感じた人のためにある。 必要だから、編み出された。 初心者が、必要とする技法はないと言っていいだろう。 初心者にとって必要なものは、技術。 一日も早く慣れること。 それが、順番というものだろう。 絵の道に近道はない。 技術しかり。 技法も、また、しかり。
<ボランテイア活動をしています> 公益NPO各団体の支持を得た活動です。
通信講座テキスト一部を実費(500円)で、提供します。 対象者:おおむね60才以上の方・障害のある方・12才以上大学生まで。 ● デッサン講座・水彩画講座・パステル画講座 ● お問い合わせ : taya@art21japan.jp (コピーして下さい) ● 注意 :教室お問合せと混同するので、件名は「ボランテイアお問合せ」でお願いします。
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テーマ:アート - ジャンル:学問・文化・芸術
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