|
|
プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
|
|
最近の記事 |
|
|
カテゴリー |
|
|
カレンダー |
08
| 2023/09 |
10
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
- |
- |
- |
- |
- |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
|
|
最近のコメント |
|
|
FC2カウンター |
|
|
FC2ブログランキング |
|
|
ブログ内検索 |
|
|
RSSフィード |
|
|
|
<教室日記>2013・2・5(火) |

通信講座パステル画見本
<教室日記> (10周年)
この2月で、西船教室は丸10年を迎えた。 2003年3月、同じ階の西北角505号室の9坪ほどの小さな教室がスタートだった。 当初は、火曜・木曜・土曜教室のみで、火曜の子供教室は、午後4時から5時半まで小学2年生の女の子一人、木曜日は、4才児・2年生・4年生の女の子3人、土曜日は、1時から2年生・4年生・5年生の女の子の3人だけ。 大人は、男性2人だけ。 まことに、慎ましかったのである。
それが、その年の終り頃には、40人を超えた。 増えたのは子供がほとんどで、大人はさほど増えなかった。 そのため、その年の大人の忘年会は、小人数のため見送り、当然、発表会の見込みは立たなかった。 もともと、大人教室として、西船教室はスタートしたが、すぐ近くに小学校があったため、ついでに募集した子供たちに、大人は完全に食われていた。 今から思うと、この近辺には子供教室が少なく、的を得た募集だったのである。 それを当時知らなかった。 子供は、黙っていても入ってくる。 大人は、黙っていては入らない。 なぜ、大人が入らないのか、分からないまま、数年が過ぎた。 新聞の折込広告頼りの募集に問題があったのは、確か。 同じ地域の広告には限度がある。 他にも色々やったが、2006年にホームページを作ってから、やっと状況が変わってきた。 わが教室スタッフの大野まみ講師が、ホームページの全てを作ってくれた。 彼女のセンスは、抜群。 私が考えていたホームページをはるかに超える出来栄えに、驚いた。
さて、大人コースには、ホームページのおかげで見学者がよく来るようになったが、皆が入会するわけではない。 入会率は、50%を切る。 これも、頭痛の種。 見学者に付き合う時間がバカにならなかった。 ある時、Wさんという20代後半の女性が、夜の教室を訪れた。 この方は、質問はよくするが、なかなか、入会するとは、ハッキリ言ってくれない。 話し込んでいるうちに2時間が過ぎた。 慎重というか、すぐには判断しないタイプなのだろう。 他の生徒さんは、とっくに帰り、小さな教室で二人だけになった。 私は、サッサと片付けて帰りたかった。 もちろん、良い返事を聞いてから。
結局、この方の入会の返事を聞いてから、帰ることになったが、このことが、私の考えを変えた。 入会したからいいものの、しないことも、十分あり得る。 それは、本人の責任ではないし、例え、何時間付き合わされても、責めることはできない。 これは、システムの問題で、こういうやり方では、ダメだと思った。 時間の無駄が多過ぎる。
そこで、思い付いたのが、 「お試し」 である。 気前よく、2時間を2回受講できて、材料費込みで、1000円というもの。 教室の受講形態の一つでもある 「月2回・1回2時間」 と同じ。 お徳なのである。 この場合の、1000円は、保険みたいなもの。 タダにすると、2回目を受講しない可能性がでてくる。 1000円払った意識が、2回目も足を運ばせる仕組み。 これは、実際にそう。
このアイデアのいいところは、まず、 「お試し」 受講者からすると、お徳感があること。 そして、教室サイドからすると、受講者は、何人いても大した違いはないので、いつもどおりの授業で、 「お試し」 受講者の、入会・非入会の判断が早いこと。 つまり、一石二鳥なのである。
これは、当たった。 入会率は、一気に80~90%に上がった。 結果、現在では、子供教室の倍の人数が大人教室となった。 リーマンショック以来、子供教室の人数が減ったこともあるが、してやったりの感はある。
絵画教室の先生は、絵を教えるだけでは、成り立たない。 経営者でなくては、教室は潰れる。 教室をいつまでも存続させること。 これが一番大事。 そのためには、頭を絞る。 そう思った。
「継続は力なり」
それが、どれほど大変なことか、この10年間で身を以って体験した。 今、本当の意味での絵画教室の先生になったかもしれない。
スポンサーサイト
テーマ:アート - ジャンル:学問・文化・芸術
|
|
|