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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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<教室日記>2012・10・9(火) |

通信講座デッサン見本
<教室日記> 絵画教室には、全くの初心者が来ることが多い。 全くの初心者とは、高校の美術の授業以来を指す。 そのため、デッサンでは、鉛筆で簡単な果物から始めるし、水彩画だと他の水彩画作品の模写をする。 油彩画も同じ。 そうやって、まず、一歩踏み出すことから始める。 少なくとも、絵画教室のドアを初めて開けるには、それなりのハッキリとした動機があるはず。 何となく来る人は、ドアは開けない。 だから、その気持ちを壊さないこと、そして、その気持ちに具体性を持たせることが、講師の最初の仕事になる。 「自分に描けるだろうか?」
そういう、初心者の最初の疑問を、まず、払拭させないとならない。 教室の<お試し>だと、1回目の最初の2時間を体験してもらうことにより、不安から興味へと導いていく。 「結構、面白い」 と、思えば、しめたもの。 あとは、本人の期待が膨らみ、何とかなって行く。
以前にも書いたことであるが、「初心者です」 と言って教室に入って来ても、ある程度の下地は、皆持っている。 全くないわけではない。 生れてこのかた絵を描いたことがないなら下地なしと言えるが、そうではないだろう。 子供の頃、中学、高校で絵を描いているはず。 しかし、本人はそれを勘定に入れていないので、初心者だと思っている。 そこで、講師が、本人に「描ける」 と暗示に掛け、肩を揉みほぐすと下地が顔を出す。 すんなりとカタチが取れたり、筆が動いたり。
最初の一年間で、描けたものは、本人が元から持っているものに上積みされるので、上達著しい人は、結構多い。 絵の上達は、遅いので一年間でそんなに上達するわけがないが、下地というカラクリがあるため、実際、こういうことが起きる。 ホントの上達は二年目からであり、二年目は蓄積がないので、上達のスピードはここで落ちる。 しかし、この頃には、本人は前向きであり、描けそうな気がしているため、スピードが落ちたことは気にしない。 あとは、放っておいても、前に進んでいく。
何事も入り口があり、ちょっと奥があり、そのまた奥へと続いているものである。 人は、少しづつ経験し、学習して、奥へ奥へと進んでいく。 考えてみると、絵画教室の講師は、絵を指導する者というより、水先案内人と言ったほうが当たっているかもしれない。 つまり、ガイド。 絵の世界のガイドが、絵画教室の講師という職業ではないかと最近思うようになった。 ガイドさんだったのだ。 ガイドなので、相当奥まで知っているし、危ない所も知っている。 魔物がいる場所も分かるし、食い付かれたらどうなるかも分かる。 もちろん、手当ての仕方も。 絵の道は、一本道ではない。 枝分かれした迷路である。 ガイドなしで入り込めば、とんでもない所に行き着く可能性もある。 やはり、ガイドは必要だろう。 だから、「先生」 と呼ばずに、「ガイドさん」 と呼ぶのが、実際上は、正しいのかも。
「ガイドさん!」
「へエ~い!」
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テーマ:アート - ジャンル:学問・文化・芸術
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