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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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<教室日記>2012・6・19(火) |

通信講座パステル画見本
H君は、この春中学一年生になった。 キッズコースから中学入学と同時に大人教室へ。 教室には、今年の11月で丸9年在籍していることになる。 4才で入会したので、大人教室、キッズコース合わせても最長である。 4才児から絵が上手かった。 その素質は群を抜いている。 気まぐれで、一つのことを数日かけて描くことは、ほとんどない。 途中であきて、放り出す。 気まぐれなのは、結構上手い子に多い。 気に入ると一生懸命に描くので、途中で止めても、あえて責めない。 その性質は、変わらないが、今は中学生になり、上手くなりたいという欲があるのか、少しは辛抱を覚えた。 実は、気まぐれの子が辛抱を覚えた所から、全てが始まる。 絵が上手くなるには素質が必要である。 しかし、素質のある子は、エてして気まぐれ。 だから、気まぐれを言っている間は、上達も遅い。 辛抱して描けるようになってきて、ズドンとごぼう抜きする。 そういうことが、よくある。 今は、何かスゴイものが、開花しようとしているような気がしてならない。
わが教室には、美大受験コースはない。 だから、美大に行きたいのであれば、それなりの予備校的な学校に入る必要がある。 親御さんにも小学生の時からそう言っているが、問題は本人。 本人がその気にならなければ、始まらない。 今は、どうもその気はないらしい。
本人の気持ちは、いつ変わるか分からないので、一応、教室用の指導ではなく、受験用のデッサンの指導を始めた。 教室用は、カタチを取ってから、濃淡を付ける。 受験用は、カタチと濃淡とを一緒に描き始める。 これをするためには、カタチを取れないと目茶苦茶になるが、幸い本人はカタチに強い。
デッサンの基本的な考え方に、立体感の把握がある。 これは、油彩画を描く場合など、いわゆる作品制作をする時に、有効な考え方であるが、難しいため、頭に入るのに、時間が掛かる。 その間、本人は分からないまま作業しなければならないため、わが教室では段階的な手段として、カタチをまず把握すること。 それから、濃淡をつけて立体感を出すというやり方をしている。 こうして、成長していく過程を分かりやすくしている。
受験用だと、本人が分かろうが分かるまいが、お構いなしに、こう描きなさいと決め付ける。 理解すれば、良し。 しなければ残念でした、という具合。 本人は分からないまま作業するため、不安とプレッシャーで押し潰されそうになる。 デッサンすることを、仕事と考える受験生にしかお勧めできない。 しかし、この方法のいいところは、デッサンというもの、ひいては、絵というものを理解する最短の方法になる。 不安とプレッシャーが、新たな扉を押し開くのである。
今、H君はワケも分からずに描いている。 何か掴むまで描き直しさせる。 谷底に落として、這い上がってくるのを上で待つ。 私が、かってさせられた方法である。 受験生ではないが、好奇心は普通の子とは違う。
きっと、何か掴む。 そして、そうなれば自分の進むべき道も分かるはず。 H君こそ、絵の道に進むに相応しい。 私は、そう考えている。
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テーマ:アート - ジャンル:学問・文化・芸術
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