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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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<アート講義(番外編)>2012・6・12(火) |

通信講座水彩画見本
作品制作において一番大事なのは、アイデアである。 これに尽きる。 どんなに描写する技術があっても、どれだけ作品作りが上手でも、アイデアがイマイチだと、パッとしない。 世に言う名画は、皆、優れたアイデアの元に描かれている。 アイデアが一番大事であることは、美術史が証明している。
アイデアのある絵を描くことを創作と言う。 ものを作り出すという意味になる。 では、創作と制作は、どこか違うのか。 制作とは、絵を描いている状態を指す。 創作している状態も、創作的でない状態も両方制作と言う。 だから、制作していたら、アイデアのある絵を描いていることに必ずしもならない。 単なる言葉の違いではあるが、絵を描く者にとって、その意味するところは、大きい。 なぜなら、得てして、アイデアは、なおざりにされがちだからである。 教室の生徒さんのほとんどがアイデアまでは、手に余るようだ。 だから、創作的とは言いづらい制作が多い。 やはり、技術習得が優先しているので、こうなるのだが、そのことばかりに目が行っていると、アンコを入れ忘れた饅頭ができてしまう。 創作とは、個人の独創性を意味するので、上手い下手がない。 また、そこにプロもアマチュアもない。 プロとアマチュアの定義は簡単で、絵を理解しているのがプロ、理解していないのがアマチュアということになる。 が、しかし、プロとしての条件に本人の独創性は入っていないので、実際、創作的には希薄なプロもいる。 もし、独創的な絵を描くアマチュアと無個性なプロがいたとしたら、その美術的価値は、どちらに軍配が上がるか?
アンリ・ルソーは、独創的な絵を描くことでよく知られた画家であるが、アマチュア画家であった。そのルソーを高く評価したのは、プロ中のプロと言われるあのピカソである。 それは、ルソーが、創作していたからに他ならない。 軍配は、常に、アイデアのあるほうに上がる。
<教室日記>
私が19才の時だったと思う。 実家のある武蔵野市の五日市街道を、50CCのバイクで走っていた。 よく晴れた日である。 季節は忘れたが、寒くはなかったので、5月か6月頃か。 どこに行くのだったかも忘れたが、家に帰ったら、母親に皮肉を言われたのだけは、良く覚えている。 五日市街道で、オヤジである映周先生とすれ違ったらしい。 向こうは車。 その時に、私は清々しい顔をして走っていたらしい。 母親曰く。 「お前、今日、清々しい顔をして走っていたらしいね」 「そお、言ってたよ」 「絵に悩んでいると、いつも言っているのに、なんで、そんなに晴れ晴れとした顔ができるんだい?」 そう言われた。 ある時、中学3年生の女の子が、大人教室に入会した。 しかし、中学3年生は、普通入会しない。 高校受験があるからだ。 母親が言うには、小学校途中から登校拒否で、未だに、学校へは行ってないとのこと。 対人恐怖症だそうである。 本人の自覚に任せていると、諦めた様子。 結局、教室でも他の生徒さんと次々に出会うため、緊張して絵が描けないことを理由に、一ケ月ちょっとで辞めた。 そんなある日、西船の商店街を駅に向かって歩いているその子を見かけた。 おめかししているので、多分、電車に乗ってお出掛けだろう。 気になったのは、何かワクワクしているような晴れ晴れとした顔をしていることであった。 対人恐怖症の子が、おめかしして、にこやかな顔をして歩いている。 あんな顔ができるのなら、学校へも行けるだろうに、と思った。 悩みを胸に秘めた子の顔ではなかった。
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テーマ:アート - ジャンル:学問・文化・芸術
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通信講座水彩画見本 作品制作において一番大事なのは、アイデアである。 これに尽きる。 どんなに描写する技術があっても、どれだけ作品作りが上手でも、アイデアがイマイチだと、パッとしない。 世に言う名画は、皆、優れたアイデアの元に描かれている。 アイデ... まとめwoネタ速neo【2012/06/11 04:07】
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