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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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景色を読む <大人コース(中・上級)レベル> 2/2 

(つづき)


そして、問題の空、郊外もしくは、街中でも、景色を広範囲にとると、空は入る。入った場合、どのくらい入れるか、検討しよう。


       さて、地上近くの<かたまり>であるが、絵で大事なのは、<かたまり>の配置と、方向性である。これは、静物画にもいえることであるが、同じ方向に偏らないことが、肝要である。なぜなら、単調になるから。景色もしかり。


       目線より上の景色、下の景色は、当然、景色の分岐点になり、様相も変わる。そこに<かたまり>例えば海、川、、森、建物、家屋などが、どう関わるか、そして、どのような方向性があるか、を探ること。


  これは、言い換えれば、景色のハーモニーを探すということである。散乱した景色の中に、調和を見出す。風景画とは、この組み合わせの妙味を描くということである。風景画の一番面白いところでもある。


     景色は、静物画を描くときのような、配置とか、組み合わせを考えなくていい。静物画の能動的制作は、これは、これで、面白いが、景色は受動的制作に面白さがある。


       そこに、あるものの配置を換えられないが、多種多様な、形の展開、色、奥行き、組み合わせのパターンを、選ぶことができる。そして、その選び方は、大きく言えば、地球規模である。


       ここを描こうと思える場所、ここがいいと思える場所を見付けること。風景画は場所を見付けたら、半分できたようなものであると考えよう。本当はそうではなくとも、そのくらい重要である。


    だから、スケールで覗きながら、街中でも郊外でも、歩いてみよう。スケールで景色を切り取ると、意外なものが、面白いことに気が付くと思う。


 郊外ばかりではない。自分の周りにあるのも景色である。心地良いハーモニーは、意外な所にあったりもする。


 そうやって、面白い組み合わせ、心地良い組み合わせを探し見つけ出そうとすることを、景色を読むという。

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