|
|
プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
|
|
最近の記事 |
|
|
カテゴリー |
|
|
カレンダー |
08
| 2023/09 |
10
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
- |
- |
- |
- |
- |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
|
|
最近のコメント |
|
|
FC2カウンター |
|
|
FC2ブログランキング |
|
|
ブログ内検索 |
|
|
RSSフィード |
|
|
|
<アート一口講義19>2012・2・28 |

通信講座パステル画見本 「支持体とは」
支持体とは、筆に対する相手先のこと。 つまり、紙やキャンバスなどのこと。 筆に絡めて話すが、支持体が硬いか柔らかいかで、使う筆も違ってくる。 和紙のような弾力があり、柔らかい支持体には、書道用の筆のように、筆自体にしなりがあり、穂先も繊細な筆が合う。 水彩画用の紙だと、水彩画用の筆が合い、穂先の弾力もそれに合わせた硬度になっている。 支持体が、キャンバスだと、油彩筆を使うが、油彩筆自体の硬度は高い。 腰が強いからだが、この筆で壁に描くと壁の硬度に負けてしまう。 つまり、筆は支持体の硬度によって選ばれる。 キャンバス面は、紙の面より強いが、キャンバスは、木枠に張るため、キャンバス面自体は、しなるので、油彩筆との相性が調度良い。 ちなみに、壁には刷毛で塗る。 刷毛は、筆の中で一番腰が強く、壁に負けない。
<教室日記>
20年前、ある学校でデッサンの講師をしていた。 橋崎という生徒がおり、石膏の面取り(初心者用に、木彫りの熊のように、角々に削り取った石膏)を描いていた。 確か、ベートーベンのデスマスクの面取り。 大分描き上がったので、見に行ったら、基本的なデッサンが狂っていた。 本人は気が付かないで、作業している。 「橋崎君、それ描き直しね」と、言った。 彼はその時に、目が点になったらしい。 あとちょっとで仕上がると思った時に、言われてしまった。 相当ショックだったらしい。 その後、酒の席で、よくこの話しを話題にする。 彼は、今、私の弟子であり、教室の講師でもある。 「先生は、絵画教室の先生になってから、優しくなった」と、言う。 描き直せと、言わなくなったと、言いたいらしい。 そして、また、この話しを持ち出す。 耳のタコの上に、立派なタコができた。
スポンサーサイト
テーマ:アート - ジャンル:学問・文化・芸術
|
|
|