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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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アート徒然日記 ‘11/07/05(火) |
<方向転換>
最近、私は、自分の制作において、大きな方向転換をした。
それは、いままで描いてきた抽象画を中断し、具象画を描くこと。 つまり、長い間描き続けてきた抽象画を止めて、具象画に方向転換することにした。
それは、決断と言っていいほどの大きな方向転換である。 具象画と抽象画では、描き方、考え方に天と地ほどの違いがある。 初めは誰でも具象画から始める。 そして、抽象画に興味を抱いた人間が、具象画から抽象画に転向する。 それが順番であるが、抽象画からまた具象画に戻るのは、例として珍しい。 まず、ほとんどと言って例がない。 抽象画は自由自在なので、そこからまた制約の多い具象画に戻る人間は、極めて少ないと言うことである。 それで、決断と言う話になる。 では、なぜ、そんな決断したのか?
理由は、いたって簡単である。 具象画を描きたくなった。 これに尽きる。 自分なりの具象画の1級品を描きたくなった。 理由は簡単であるが、実行するには、覚悟がいる。 抽象画の頭から具象画の頭に変更しないとならない。 制作全般に亘って大きな変更を必要とする。 八百屋さんが、肉屋さんに転向するようなもの。 簡単ではない。 それに、覚悟して転向したら簡単には戻れない。
私は、抽象画を描き始めて20年経つ。 その前は具象画。 小さい頃から具象、具象と言われて育ったために、具象画にある種の嫌悪感があった。 そのせいだと思うが、抽象画に出会った時は、狂喜した。 これこそが自分の進むべき道だと思った。 しかし、抽象画を描いていると、なぜか具象画が描きたくなる。 不思議なものである。 この20年間、その誘惑にいつも悩まされ続けた。 具象画のことを考えるとイメージが湧く。 普通に考えるとイメージが湧くのは、結構なことであるが、抽象画家にとっては、迷惑な話である。 絵画教室を始めてから、誘惑の頻度も増す一方。
それで、いつかは具象に戻ろうと漠然と考えるようになったが、気が付いたら、自分もいい年になっていた。 やり始めたら、まず10年は掛かる。 10年後に具象画のいっぱしの絵を描くためには、今から始めないと、間に合わない。 そう考えた。
それが、方向転換した理由である。 可笑しなものだ。 具象に嫌悪した人間が、結局はそのトラウマから逃げられなかった。 抽象画も志半ばであるが、今の自分はすべきことをするしかない。 久しぶりにワクワクする。 それが嬉しい。 久しぶりのワクワク感である。 だから、ワクワクすることを以って、良しとする。
田屋のアート講義は、‘09/4/23(木)を以って終了しました。
「研究所レベル」・「大人コース(中・上級)レベル」・「大人コース(初級)レベル」・「キッズコース」・「高齢者のための絵画指導」の五講義(各60テーマ)は、左欄のカテゴリーで、閲覧出来ます。
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