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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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アート徒然日記 ‘11/6/14(火)
<キッズコース雑談>

  火曜教室の子が、「先生!ワリバシない?」と聞いてきた。

火曜教室のKちゃんである。 小学校5年生の女の子。 他に3年生二人と2年生の子がいる。  火曜教室は全員女の子なので、ままごとみたいにベチャクチャ喋りながら作業する。
  
  子供たちは、時間に関係なく思いついたことを言う。 この時もそうである。 あと10分くらいで帰る時間なのに、工作をしたいらしい。 普通だと、今日はもう時間がないから工作なしと宣言する。 子供たちもそこで諦める。 
  絵をズーと描いていると最後の最後に気分転換をしたくなるのであろう、その日の作業と、全く違うことをやりたいと言い出すのは、たいてい終わり間近である。

  ワリバシは、工作用にたくさんあったが、なぜかこの時、私は返事をしなかった。 返事をしないまま固まってしまった。 他のことを考えていたせいもあるが、終わり間近にまた勝手なことを言うなと思い、返事をするのが億劫だったこともある。 
  その時間が長かったのだろう。 Kちゃんが、立ちすくむ私に向かって言った。 

  「点・点・点」 

マンガの吹きだしに、言葉に詰まった時に使う「・・・」のことである。 絶妙なタイミングだった。

    
  さて、土曜教室の午後の1時からの教室には、女の子が6人、男の子が3人いる。 
  6月の最初の土曜日に、3人の男の子のうち、5年生のD君がお休みした。 普段は3年生のS君とうるさいほど二人で喋って、私に何度も注意される。 見てないと、作業そっちのけでスケッチブックに意味不明なラクガキをして遊びだす。 
  もう一人の4年生のSo君は二人を相手にしない。 マイペースである。 だから、D君が休んだ場合、S君はおとなしくなるはずである。 普通は。

  しかし、このS君がおしゃべりだった。 遊び相手がいないので、誰に言うともなくしゃべり続ける。 D君がいた時のほうが静かな気がする。 
  私が呆れて言う。 

「ホント!うるさいなー!静かにしろよ!」

  中学2年生の古株のMちゃんが、私のあとを引き継ぐ。

「ホント!うるさいよ!」「少し黙ってなよ」

  5年生のHちゃんが続けて言う。

「1分間、黙ってみな」

  S君が答えて、

「1分間ならできる」

  と、言ってからピタリと喋るのを止めた。

しばし静寂が訪れた。 そのうち1分経ったのだろう、また喋りだした。
  「今度は、5分間ガマンして」とMちゃん。
しかし、また1分後に喋りだした。 皆に責められて、S君が言った。

  「5分間も息止めてられない」


そういえば、以前土曜教室にMoちゃんと言う女の子がいた。 4才から来ていたが、小学2年になるちょっと前までいたように思う。 塾に行くことになって辞めたが、ちょっと変わった子であった。 少しオマセで、意外と神経が図太い。 
  
  ある時、この子が自分の服に水をこぼした。 よりによってその時はスカート。 まだ寒さが残る3月下旬だったので、私はドライヤーで服を乾かすことにした。 そのままでは風邪を引く。 
  
  教室には、ミネラルウオーターが置いてある。 蛇口の付いたサーバーに、12ℓのボトルが逆さに突っ込んである。 蛇口は二つあり、95℃のお湯と5℃の冷たい水が出る。
  子供たちは、冬場でも冷たい水を飲む。 お湯を飲む子はほとんどいない。 だから、たいてい作業テーブルの上には、紙コップが何個も乗っていることが多い。 これを良くこぼす。

  Moちゃんを椅子に座らせ、スカートの裾を持って、ドライヤーで乾かし始めた。 
土曜教室は人数が多い。 ただでさえ、先生は忙しい。 ドライヤーで乾かしながら他の子が好き勝手してないか、見張らないとならない。

  「アッチッチー!」

と、Moちゃんが言った。 手元を見ると、ドライヤーはMoちゃんのモモに当たっていた。

  「ゴメンゴメン」

しばらく、ドライヤーとにらめっこ。 Moちゃんは気にする風でもなく、ドライヤーの暖かい空気が気持ち良さそうだった。 しかし、予断を許さないのが子供たちである。

  「そこ!何してる!ちゃんとやりなさい」「コラ!走らない!」「走っちゃダメ!」

私の目は、また忙しくドライヤーと他の子供たちを往復する。

  「アッチッチー!」

ドライヤーのマトがまた外れてしまった。 元の位置に戻すとMoちゃんは、また気持ち良さそうにしている。 変わった子だ。 マトが外れた場合、分かりやすいと言えば、分かりやすい。

  「コラ!コラ!コラ!君たち何度言ったら分かるの!」「ちゃんと描きなさい」「オイ!そこ!水こぼすなよ!」「こぼれる!こぼれる!」「手に持っているコップの水!」「コップ!コップ!」
  
  私は、右手に持ってるドライヤーを振り回した。 また、水をこぼされたら堪らない。 「しっかし、忙しいなー!」 ドライヤーをMoちゃんのスカートに戻しながら、思わずつぶやいた。  

「トルルルー、トルルルー」
携帯電話が鳴った。

「もしもし、アート21です」「はい、子供教室ありますよ」「今がそうです」

「先生!先生!」
「Nちゃん、水こぼしちゃった!」

「アッチッチー!」

「ちょっと静かにして! 電話中だよ! そこ! うるさい! う・る・さ・い!! 」

「あっ! 切れた」



※すべて実話です。


田屋のアート講義は、‘09/4/23(木)を以って終了しました。

「研究所レベル」・「大人コース(中・上級)レベル」・「大人コース(初級)レベル」・「キッズコース」・「高齢者のための絵画指導」の五講義(各60テーマ)は、左欄のカテゴリーで、閲覧出来ます。
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