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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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アート徒然日記 ‘10/07/(月)
<話題の二人>

   5月29日と30日で、わが教室の大人コースの発表展である「会員展」を催した。
この前のブログでも紹介したが、そんな中、出品作品の中でSさんとKさんの作品に、当番の方の話題が集中した。 
   当番とは会場当番であり、出品者が交代で2時間くらい会場にいて当番にあたる。 30日の午後2時頃に当番にあたっていた、HさんとTさん、それに私が、SさんとKさんの作品を話題にした。
   
   Hさんは50代前半、Tさんは30代前半、ともに女性であり、わが教室に来る前の経験はあるが、特にHさんは、教室に来てから4年くらい経っている。 つまり、絵を始めたばかりの方ではない。

   その二人が、SさんとKさんの作品を見て驚く。

SさんとKさんは、入会して2年くらい経つ。ほとんど同じような時期に入会し、年齢も20代後半で、ともに独身の女性。 関係ないが背丈も同じようなもので、小柄である。 教室に来る前は、ともに未経験。 高校の美術の時間以来という申告であった。 この良く似ている二人が同じように水彩をやり、同じように水彩画模写をして、今回出品した。

   そのことを説明すると、「エー!それでこんなに描けるの?」とHさんが言った。 たかだか2年で、こんなに描けるのかとHさんは言いたかったのであろう。
   確かに、二人ともとても入会2年で描くような絵ではなかった。 良く描けていた。 上手いと言って良い。 それで、話題となった。

   教室に来る前の経験が未経験とは、信じ難いと言うのが、二人の感想である。 

2年でそこまで描けるの?

   経験年数は自己申告なので、不確定である。 それでもう一度、本人に確かめることにした。 ちょうど、午後3時から二人が来る。 

   本人に確かめたが、二人とも教室に来る前は未経験。 仮にも、ウソを付く二人ではない。
これには、若干の経緯はある。 二人とも最初は未熟であった。 同じような時期に入会し、二人とも土曜教室の午後4時過ぎに来るので、顔見知りである。

   いつしか、同じように模写を始めたが、半年前だったかSさんが描いた模写を私が褒めたことがあった。 実に丁寧に描いていたので、褒めたのであるが、その時にKさんが羨ましいそうに見ていたことがあった。  

   おそらく、その時にKさんが発奮したのだろうと、私は推測している。 たぶん当たっている。 その後の制作でKさんの描いた絵が実に丁寧であった。 それを見てまたSさんが発奮したのであろう。  つまり二人は好敵手であり、良い意味でのライバルであったと私は考えている。 良く見ること、そして丁寧に描くことは、本人が気が付かないとそのままである。 Kさんは、嫉妬にも似た感覚をその時覚え、その後は良く見、そして丁寧に描いた。 

   余談であるが、嫉妬心は、絵の世界で日常の感覚である。 

あの偉大なピカソが、マチスに嫉妬していたらしいことは有名な話である。 証人もいる。 
   年上の天才マチスが現代的な絵を描くため、同じく天才ピカソは、野蛮的な題材に活路を求め、自己を主張しょうとした。 これは、嫉妬であり、羨望であり、自己顕示である。
   絵の世界では、羨望、嫉妬、野望が渦巻いている。 私に言わせると極当たり前の話しであるが、一般大衆的には、信じたくない話かもしれない。
   一般的には、芸術又は芸術家は、極めて人間的な感覚の外に置きたがる。 まるで聖人君子のように思いたがるフシがある。

   絵描きを日常的な感覚と切り離して考えたがるのが民衆の傾向であろう。 しかし、残念ながら夢を壊すようだが、芸術家は、普通の人間的な感覚を保有してないと芸術家足り得ない。 つまり、人の気持ちを解することが出来なければ、芸術家たり得ないのである。 人の気持ちを表現する人間が、人と同じような人間的な傾向を持ってるのは当然である。

   したがって、嫉妬もするし、意地悪もするし、見栄も張る。 

このことが、一般的に誤解されている。

   話しを戻すが、つまりKさんが感じた嫉妬心が良い方向に向いたという話。  とても経験2年で描いた絵には思えないが、何か別な感情が後押ししたとするなら、こういうこともあり得るだろう。 結果、二人の優れた作品が生み出されたと考える。 

   ものには、理由がある。 2年足らずで二人が、模写画の秀作を描くためには、それなりの事情がある。 

   これは、技術を超えた話であり、実際に起こり得る。   

   

田屋のアート講義は、‘09/4/23(木)を以って終了しました。

「研究所レベル」・「大人コース(中・上級)レベル」・「大人コース(初級)レベル」・「キッズコース」・「高齢者のための絵画指導」の五講義(各60テーマ)は、左欄のカテゴリーで、閲覧出来ます。

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