|
|
プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
|
|
最近の記事 |
|
|
カテゴリー |
|
|
カレンダー |
05
| 2023/06 |
07
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
- |
- |
- |
- |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
- |
|
|
最近のコメント |
|
|
FC2カウンター |
|
|
FC2ブログランキング |
|
|
ブログ内検索 |
|
|
RSSフィード |
|
|
|
明日は晴れ <高齢者のための絵画指導(入門編)> ‘09/4/23(木) |
今日は、雨でも明日は晴れ、という話をしてみましょう。
絵を描いていて、いつも気持ちよく描いていたいものです。絵を描くって素晴らしいなーと思えたり、描きながら、幸せ感が味わえたら、素敵ですね。
でも、実際は、そうでないことは皆さんが、ご存知の通りです。
実際は、そんなに気分の良いことは、稀ではないでしょうか。 私の場合は、絵を描くことは仕事ですので、上手く行った時の喜びはありますが、楽しさ・幸せ感を感じることは、ほとんどないといって良いでしょう。
十代の頃に感じていた楽しさは、以後二度と訪れていません。私にとって、絵を描くことは、苦痛そのものという期間が、随分長く続きました。 それでも、続けて来たのは、「明日は晴れる」と思って来たからです。明日は、きっと良いことがある。きっと上手く描ける。そんな淡い期待が、結構何十年と続けていく原動力になるのです。
私は、人生をそんなものだと考えています。
わが教室では、初心者の方に言うことは、「すぐ、慣れますよ」と言っています。 初心者の方は、経験がありません。今の自分を分析するだけのネタがないのです。ですから、一度不安になると、土台からグラグラします。
こういう不安を抱えている方に、理屈で応対することはしません。 「何度か描いていくうちに、すぐ慣れます」と、暗示に掛けてしまいます。 また、こういう話しもします。これは、以前にも書いたことですが、始めて一年で、急激に上手くなる人はいません。 これは、絶対にいない。
しかし、現に一年ぐらいで、最初より数段描けるようになる人は、多い。 どういうことかと言いますと、暗示の成果ということです。
つまり、私は、暗示に掛けることによって、その人の固くなった肩の力を揉み解しているのです。 自分には、描けないと思うから、手が動かない。手が動かないので、余計描けないと思う悪循環なのです。
それを、「すぐ慣れて描けるようになりますよ」と、ことなげに言うと、そんなものかなと思い、肩の力が、少し抜ける。 そのうち、少し本当に慣れて、少し描けるようになると、もう不安な気持ちは、感じなくなり始める。
一年もすれば、手が全く障害なく動き始める。するとどうなるかと言えば、本来その人が持っているものが、素直に表に出てくる。その人が、初めから持っている実力です。 それが、ほとんどの人が、低すぎないのです。
ある程度、皆描ける。それが、一年後の成果です。 それを、「先生のお陰で、描けるようになりました」と私に感謝する。
先生業としては、「オイシイ」ところですが、私がどれほど優秀でも、一年で絵を描けるようにすることは、出来ません。 その人の肩の力が抜けて本来の能力が出て来ただけです。 だから、誰でも描けるという話しをします。
絵は、気持ち次第の作業です。描けないと思えば、描けない。描けると思えば、描けるのです。 そういうもんです。
ですから、前向きに考えましょう。今、調子が悪くても、明日は描けるかもしれない。 最近、ズーと絵を描いていて、気持ちが晴れることがないと、思っていても、明日こそは、良いことがあるかもしれません。
絵を描き続けるコツは、真剣になり過ぎないこと、神経質になり過ぎないことです。 もっと、おおらかに考えましょう。好きでやっていることには、必ず良いことがあります。 断言します。
お天気が雨続きでも、曇りの日が続いて、うっとうしくても、いつかは、晴れ間が覗くものです。だから、信じてのんびりやりましょう。
「明日は晴れ!」
スポンサーサイト
|
|
|