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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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話題からヒントを得る <高齢者のための絵画指導(入門編)> ‘09/4/22(水) |
さて、普段の生活で、会話することは、とても大事なことですね。
会話は、情報交換という意味合いもありますが、季節の挨拶のほか、今日思ったこと、昨日思ったことなど、個人的見解を披露したり、ストレスの発散や、気分転換となり、その有意義性は、ご存知の通りです。
これほど簡単で、効果のある方法は、他にないかもしれません。 それに、電話でもしない限り、お金が掛かりません。 その上、絵を描くためのヒントが得られたら、申し分ないでしょうね。
では、本当に絵のヒントが得られるでしょうか?
私の経験でお話しましょう。
これは、以前教室の生徒さんと話しをしていた時のことです。 その方、Sさんと言いまして、70才代にようやく到達した男性です。
旅好きで最近は専ら外国に出掛けては、ツアーの合間にスケッチするそうです。 限られた時間でのスケッチですので、とにかく速く描くそうです。
使うものは、細書き用のサインペンと、携帯水彩絵具セット。 何枚か、そのスケッチを見せてくれました。急いで描いた時のダイナミックさ、思い切りの良さ、端的な描写は、みな良い出来でした。
私が、着目したのは、サインペンのほうでした。 しばらく、サインペンで、絵を描くということをしていませんでしたので、その滑らかな線の動き、しっかりした濃淡、ハッキリとした力強い輪郭線に、「ハッ!」と思いました。
以後、何度か、スケッチではありませんが、私も作品アイデアの段階でサインペンを使いました。 始まりは、Sさんとの何気ない会話からです。こういうことって、あるのです。
また、子供教室で、子供たちと話している時に、ある子が、私に尋ねました。 「先生!緑はどうやって作るの?」 私が答えます。「緑は、黄色と青を混ぜるのだよ」
その子がまた尋ねます。 「じゃあー、青はどうやって作るの?」 「青は、原色だから作れないよ」
子供には、そう答えましたが、青にも色々な種類があります。 黄色との配分量によっては、緑に近い青もあれば、明るい青、暗い青、薄い青、濃い青、紫がかった青等々、単純ではありません。
私は、その頃、展覧会出品のための絵を制作中でした。そこに青を使っていましたが、2種類の青でした。 子供との会話で、ヒントを得て、青の種類をもっと増やすことにしました。
このように、何気ない会話から、発想するということがあります。ヒントはどこに転がっているか分かりません。 そう思って、会話を楽しんで下さい。万一、「ハッ!」とするようなヒントを貰ったら、それこそ、大儲けですよ。
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