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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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栄養の取り方 <大人コース 中・上級レベル> ‘09/4/1(水)
   栄養の取り方といっても、食べ物の話ではない。絵の話である。

自分の絵に栄養が足りている、足りていないということがある。そういう話をしてみよう。

   絵を描くという行為は、出力ということである。アウトプット。頭の中から絵を引っ張り出すというイメージが近い。
   そんなこと考えたこともないと、思うことであろうが、事実、絵は頭の中から出てくる。
   モチーフを置いて、それをそのまま描いたとしても、同じことである。
モチーフを目が見て、その情報を脳に送り、脳でモチーフを判別する。どう描くかは、脳次第である。脳がモチーフのカタチやニュアンスを打ち出す。つまり、アウトプットして初めて描けるのである。

   まず、このシステムを覚えてほしい。

脳が打ち出すなら、脳にあらかじめ、何らかの蓄積があるかどうかは、絵に大きく影響すると思わないか?
   考えるまでもないであろう。

では、問題は、その蓄積をいかにしてするかである。
   この蓄積が、入力、つまりインプットによる。

言いたいことが、何となくお分かりであろう。

   この蓄積が栄養を摂取した証である。

まとめると、栄養を摂って蓄積しないと絵は、描けないことになる。また、人体の必要とする栄養素と同じで、一種類ではない。何種類もの栄養が必要であり、それらを摂取することにより、機能すると考えてもらいたい。

   ただ、人体における栄養学ほど、絵の場合の栄養学は開拓されてない。まずもって、未開拓と言っていい。
   皆、勘でやっているのが、現状である。
また、描く絵によっても必要な栄養素が違う。例えば、油絵のような総合的な栄養素を必要とするものは、栄養素が必ずしも絵の世界にないことがある。それで、今回はその場合の栄養の摂り方を参考までに、紹介しよう。

   絵の世界の栄養の摂り方は、未開拓なので理屈がない。

「色々なものを見て、感じて、勉強しなさい」と、先生が言って、お仕舞である。
   実際、そんな言葉しかない。

私の経験で言うと、まず、テレビ・映画などは栄養がある。本を読むこと、音楽を聴くことも栄養である。意外と栄養がないのが、スポーツであろう。汗を流して気分転換したところが、精々だと思う。

   また、居酒屋の親睦も栄養がない。これは、気分転換が殆ど。
私の昔の知り合いで、栄養の摂取を理由に飲み歩いている者がいたが、まあ、商売にもよるので、一概には言えないが、少なくとも絵を描く者としては、余り意味がないと言える。

   例えば、音楽などで私が学んだことがある。
ジャズが好きでよく聴くが、サクソフォンを吹くところで、気が付いたことがある。
   
   曲の吹き出しで、「プッ プー」とサックス奏者が吹くことがある。これは良くある手であるが、どうして「 プー 」と最初の一音を吹かないのか考えた。
   もちろん、「プッ プー」は、毎度ではないが、何を意味するのだろうか考えた末、思いついたのは、曲の吹き出しを柔らかくすること、変化、そして「振り」である。

   この「振り」というのは、以前にも書いた事であるが、「まず一つ振る」ということ。
唐突さを出さないための工夫である。
   絵は、この「振り」が大切である。「振り」がない唐突な絵は、ツライ絵である。

そのためには、まず振ることが、大切であると、音楽を聴いていて再認識した。
  「プッ プー」は、サックス的には、どうなのか知らない。そんなことは、大ハズレでもいい。何によってヒントを得、どう考えたかが、重要なのである。

   皆、それぞれ栄養の取り方は、様々だと思う。普段の生活の中に、絵のヒントまたは栄養があると考えよう。
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