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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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怖いもの見たさ <エピソード> ‘09/3/28(土) |
世の中に怖いものはある。
例えば、ホラー映画やお化け屋敷などは、人が持つ怖いもの見たさを、狙った企画であるが、なぜ、怖いのに見たがるのであろうか?
人間の不思議である。
怖いのに見たい。見たくないけど見る。矛盾である。 人は、矛盾を抱えた心理を持つ。なぜだろうか?
望むことと反対の行動を取る時には、何か理由がある。普通はそうであろう。しかし、心理の持つ矛盾には、理由が見当たらない。 もし、本当に怖いのであれば、見ないであろう。だから、本当に怖いのではない。本当に嫌がっているのではない。その中途半端が、ややっこしい。
現実問題として、怖いことは沢山ある。
車を運転していて、事故は怖い。人でも轢いたら大ゴトである。これは、本当に怖いので、一度やってみようとは、思わない。 最近、物騒な事件が多いが、こんな事件を目撃したくない。振込詐欺には、当然遭いたくない。不況の嵐に巻き込まれたくない。
本当に怖いものは、怖い。だから見たくない、遭いたくない、経験したくない、となる。 でも、幽霊屋敷の探検は、面白そうだと考える。ややっこしい。
アメリカ映画で、お化け屋敷みたいな見世物小屋に、本当の殺人鬼が出現するというのをやっていた。 初めは、入場者もキャキャ言っていたが、次第に恐怖に駆られて行く。 興味本位が、本当の恐怖に変わるというコンセプトである。
その映画をテレビで、見ている観客は、「本当の殺人鬼がいるのに、まだ気が付かない。バカだなあー」と、面白がって見ているのであるが、それが、「貞子」のように、テレビ画面から出てきたら腰を抜かす。
当分、怖いもの見たさから、本当の恐怖に変わるこの手の企画は、続きそうである。
1980年代に、ジャンク映画という危ない映画が出回ったことがある。新宿の上映館でも堂々とやっていた。 本当の殺人場面(?)を映画に撮り、巷に流したのである。どこどこの警官が映画を見て、「これは実写だ!」と言った証言が、宣伝文句に付いている。
実写だとしたら、こんな物騒な映画はない。作り物だから映画は、面白いのである。 それは、制作側と観客との了解事項である。
新宿の上映館でやっていたのは、ニューギニア(?)の奥地に分け入った探検隊が、野蛮な現地人に捕まり、串刺しにされる。その間、カメラが動いていたというものである。
上映館では、串刺しにされた男女の看板が掲げられていた。真偽は分からない。本当なら、上映禁止だろう。本当かもしれない危ない誘惑をしている。 私も、怖いもの見たさで、切符売り場まで行って迷った。もし、本当なら正視に堪えない。これほどの残酷はない。これは、見てはいけない映画だと、その時思った。 結局、そこで引き返した。今でも、引き返して良かったと思っている。 危ない映画は、見るものではない。
子供の頃、親と「四谷怪談」を見に行った。とても怖くて、前の座席の背もたれに顔を埋め、目だけ出して、映画を見た。
怖いもの見たさは、そんな幼稚な動機で良い。それが、怖いもの見たさの正常な心理であると、私は思う。
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