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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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子供の色の理屈 <キッズコース> ‘09/3/25(水)
   子供は、使う色数が限られている。中途半端な色は、ほとんど使わない。

わが教室に、24色の子供用の色鉛筆がある。12本入りであるが、両端に2色づつあり、24色である。
   この色の減り具合を見ると、子供の色の好みが、一目瞭然である。

ザッと挙げてみよう。
   黄色と空色が一緒の鉛筆が、一番減りが速い。これは、どちらも同じように減る。次が、白と紫が一緒のもの。これは、紫の方が速いが、なぜか白も結構減っている。なぜ、白なのかは不明。白い画用紙に白を塗っていることになる。

   次が、黒と薄橙のもの。黒はお分かりだと思うが、薄橙は、肌色のような感じなので、顔や手足に塗るのだろう。

   その次が、赤と青。黄緑とえんじ色、橙と緑。他にも、赤紫がある。

整理すると、赤・橙・薄橙・黄色・黄緑・緑・空色・青・紫・赤紫・えんじ色・白・黒の大体13色である。一般に市販されている12色セットと、ほぼ合致する。

   今度は、逆に人気のない色を挙げてみよう。
あんず色・茶色・やまぶき色・薄緑・深緑・青緑・群青・桃色あたりである。

   これを見ると、中間色が人気がない。24色セットは、代表的な色にその中間の色を足している。
   色の理窟で言うと、色というものは、中間、中間と増え続けるのである。

しかし、子供たちは、何色あっても、結局12色から余り離れないことが分かる。

   さて、今度は水彩で見てみよう。
教室で使用している水彩絵具は、15色セットである。
   
   その15色を挙げてみよう。
白・黄色・黄緑・緑・空色・青・紫・桃色・赤・橙色・ペールオレンジ・茶色・黒・金・銀
の15色である。

   この中で、すぐ無くなるのが、白と黒。続いて赤・青・黄色・緑。
ちょっと変わったところで、金・銀である。あと茶色。

   全部で15色しかないが、やはり、その中で人気の度合いがある。

これら色鉛筆と水彩絵具を、総括すると、三原色の赤・青・黄色と白・黒・緑が絶対人気であることが分かる。おそらく子供が絶対必要とする色であろうと思う。
   それに、茶色やこげ茶、橙や、水彩だと金・銀がオマケになる。

色の認識が12色あたりが限度のようである。これは、上級生でも余り変わりはない。
   ところが、パステルにすると結構色々な、色を試す。
パステルは、色数が豊富であるし、教室で子供用に使用するパステルは、色数は、ゆうに100色は超える。
   目の前にズラリと並ぶと、さすがに12色には拘らない。むしろ、その中から12色を選ぶ方が、大変である。
   こういう状況では、自然に色々と使ってみるようなので、パステルを描かせる効果は、こんなところにあるかもしれない。

   ということで、状況によっては、色々な色を試すが、やはり、子供の色の基本色は12色である。それが、子供の色の理窟になる。
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