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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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自信と過信 <大人コース(初級)レベル> ‘09/3/18(水) |
自信を付けることは、良いことである。
自信はエネルギーを生む。そういう意味で良いのである。ただ、それも行き過ぎると、負のエネルギーを生む。今回は、そういう話をしてみよう。
絵を始めたばかりの人に、自信の話なんて、早いと思うかもしれないが、そうでもない。 自信は、始める前と始めた後一ヶ月後では、確実に自信はついて来る。そういうものである。そうでないと二ヶ月目はやって来ないはずである。 皆、少しづつ自信を付けていくから、続けられるのである。気付かない内に付く自信もある。 初めの内は、気付かない内に付く自信の方が多いかもしれない。
わが教室で、デッサンをしている人がいる。この人不器用である。だから、中々デッサンが上達しない。 やはり、絵は器用、不器用は影響する。才能とは違う。趣味の世界で才能云々は関係ない。才能が問題になるのは、プロの世界の話である。
この人が言う。 「先生、中々上達しませんが、少しは上手くなっているのでしょうか?」 私が言う。 「絵は、すぐには上達しませんよ」「だから、あせらずに辛抱強く描きなさい」 実際、返事に困った。
月デッサン2回の後、もう1回色鉛筆練習で来るようになった。写真で撮った花や花壇を描くと言う。 写真を見ながら、描いているのを見ていて、案外上手く描くのに驚いた。 「上手く描けるじゃない」と言うと、本人が言った。
「先生、デッサンしていたら、知らない内に描けるようになっていました。前だったら、絶対描けなかった」
実際、そういうことがある。その人が自信を付けたのは、言うまでもない。何のためのデッサンか分かったようだ。 人が自信を付けるということは、思わぬことが多いかもしれない。
そもそも、上手く行かないから、自身が付かないわけだけど、ではそんなに上手く行かないかを考えてみると、意外なことに気が付く。
それは、少しずつレベルを自分で上げていることがある。 つまり、初めは簡単なものを描いているが、次には少し難しいものに挑戦しているということである。 そして、その次もという具合にレベルを自然に上げるが、結構本人は気が付かない。
それで、ある時、簡単なものを描くと、簡単に描けるので、そこで初めて成長している自分に驚く。
そういうことに心当たりは、ないだろうか。
さて、それでは、ここで過信の話をしてみよう。さすがに初心者には、過信の話は早いと思うかも知れないが、さて、どうだろうか。
過信と自信は、背中あわせと言って、分かるだろうか?
自信が知らない内に、身に付くように、過信も同じく身に付くということである。 どういうことかといえば、ある自信を付けたとしよう。
例えがあった方が分かりやすいので、例えると、水彩を描いている人が、空の描き方を覚えたとする。 空の部分に水を引き、その上からヨコに筆を運ぶ。ならすように筆を運んで何回かやっているうちに、上手く出来たとすると、本人は相当自信が付くだろう。
それで、次の他の制作の時に、やはり空を描くことになったとする。恐らく、心の中では、空は何とかなると思うのではないだろうか。
ところが、今度は中々上手く行かない。 「エッ!どうして?」
ありがちなことである。これが過信。
人は、経験したことから、次を予想するが、初心者は、いかんせん経験不足である。 予想が外れることが多い。それで、また自信を失う。自信と過信を繰返すのが、実は初心者なのである。 気にすることはない。少しづつ学習しましょう。
そのうち、その経験と予想の誤差が縮まる。それが、「慣れ」というものである。
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