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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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自然光の大切さ <大人コース(初級)レベル> ‘09/3/17(火) |
以前、「高齢者のための絵画指導」の中で「太陽光の中で描く」と言うのを書いた。 今回の話も、同じテーマであるが、もう少し話しを進めてみようと思う。
まず、以前書いたものの中から一文を抜粋してみよう。
<(前略) 「絵は、自然光で描け」という言い方があります。これは、絵の世界では極々当たり前のことですが、ご存知でありましょうか。厳密な言い方をしますと、太陽光の反射光で描けということです。
それで、画家のアトリエは昔から北側となっています。北側に大きな窓を設けて、反射光が沢山入るようにしてました。 (中略) 蛍光灯も進化してますので、値段のことを考えないでいい方は、より自然光に近い光を得ることができます。
それでも、より近いというだけで、自然光ではありません。そのことを憶えていて下さい。皆さんが、蛍光灯の光でもいいやと、思う前に自然の光の下で描くのが基本なんだと、クセを付けてもらいたいのです。その上で都合上、蛍光灯を使用するのが、よいと思います。 (後略)>
と、いう具合であるが、自然光で描きましょうということと、蛍光灯は、あくまでも人工灯であるということを、述べている。 基本的な考え方の話なので、このことは覚えておきましょう。
実際、絵を自然光で描いても、家の中に飾ったり、展覧会会場で飾ったりする場合の照明は、人工灯である。それが、現実であるので、では蛍光灯の下で描いても同じではないかと、考えがちであるが、そこがちょっと違うのである。
なぜ、自然光(太陽光)が基本なのかには、理由がある。 結論を言えば、永久不変の光量と色を持つからである。 光りのエネルギーは、莫大である。いかなる照明器具を以ってしても、太陽光に匹敵する光量は得られない。また、太陽光によってもたらされる色の認識は、不変であり、時代によって変化はしない。
もし、16世紀のヨーロッパでロウソクの光りの下で、制作した絵があるとして、現代の蛍光灯の下で見たら、どのように見えるかである。 同じことが、蛍光灯にも言える。今、蛍光灯の下で制作した絵を100年後、200年後に、どう見えるかである。
それなら、自然光で描けば、少なくとも色についての認識は、今も未来も過去も同じになる。それに、無料とくれば考えるまでもないが、ただ、人には制作上の都合がある。 夜しか描けない人もいるのである。それは仕方のないことであろう。
それで、皆さんに言うことは、やむ得ず、蛍光灯の下での作業をしたら、必ず自然光の下で確認すべしということである。 これは、大事な確認である。
そこで、オカシナ色使いだと思ったら、ためらわずに直すこと。たとえ初心者でも、そう心掛けることが、絵を描くということだと、思ってほしい。
自然こそが、我々の友であることは、光りについても言える。
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