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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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食べ物を眺める <高齢者のための絵画指導(入門編)> ‘09/3/5(木) |
食べ物を眺めて、どうするのかとお思いでしょう。
埒もないと思わず、まあー、ちょっと話に付き合って下さい。 さて、今晩の夕食は、何ですか? ここから、始めましょう。今晩の夕食のオカズですね。 私の想像で言いますと、まず、ご飯にお味噌汁、漬物のセットに魚をつけましょう。私はサンマの塩焼きが好物なので、無理やり決まり。 次に、煮物です。サトイモと鶏肉の煮物はおいしいです。これも決めましょう。もう一品小鉢もので、何か付けましょう。おしたしか、煮びたしがいいかな。ほうれん草のおしたしにオカカをのせて、お醤油をかけるとおいしいですね。これも決まり。
もう一品欲張っちゃいましょう。副菜として、豚の角煮を少し。
栄養士さんに言わせると、綺麗に色分けされていると良いらしいです。青物とか野菜とかサラダ、果物という具合にザッと見て、バランスが良い色合いは、そのままバランスの良い食事ということになると、言います。
もちろん、一般的な大雑把な話としての例えであることは、お分かりでしょう。一つの目安ですね。
さて、私が勝手に選んだ今晩の献立は、ご飯にお味噌汁、漬物。サンマの塩焼き・サトイモと鶏肉の煮物・豚の角煮・ほうれん草のおしたし、となりました。
別に途中から料理番組になってしまったわけではありません。これから、絵の話になります。 ザッと見渡すと、色合いについては、あまり良くはありません。白と黒と茶系、茶系、くすんだ青緑といったところでしょうか。
ご飯の白と味噌汁の少しにごった白、こげたサンマの黒、煮物の茶、角煮のこげ茶、おしたしの青緑。
もし、これら全てが給食に使うような白いプラステイックの容器に、それぞれ入ってきたらどうでしょうか。見栄えは、良くありませんよね。 もちろん、食欲も足を引っ張られそうです。
そこで、入れ物に工夫しましょう。ここは、もちろん瀬戸物になりますが、元々華やいだ色は、この献立自体にはありません。献立は、白や黒、茶系で、渋い色合いになっています。ですから、これを入れる器を華やかなものにしたら、折角の渋い色合いが、台無しです。
コーデイネートするとなると、やはり器も渋い色合いに自然になります。 落ち着いた渋い色合いです。そして、もっと欲張れば、その落ち着いた色合いの中に、きらりと光る華やかさがほしいですね。
さあ、そろそろ、例えが何となくお分かり戴けてきたと思いますが、料理が絵の中での相手に伝わる核だとすると、器は、それを盛り立てるものです。 つまり、天気の良いすがすがしい景色を描いたとします。そのすがすがしさが相手(第三者)に伝わるもの、この場合の料理になります。そして、そのすがすがしい様子を、より伝えやすいように周りの景色、空、遠くの家や、道行く人などが、器となり、すがすがしさを盛り立てるということです。
そういう意味で、絵というものは、究極のコーデイネートと言えると思います。コーデイネートなくして絵は成立しません。
ですから、皆さんが絵を描く時に、色に迷ったら、似たような色合い若しくは、それを引き立たせる色は何かなと考えた方が良いのです。服装をコーデイネートするのと、全く同じ感覚です。 そういう考え方なら何とかなりそうだと、思いませんか。
今回は、食べ物に例えましたが、絵も食べ物も美味しいところは、どこまでも美味しく頂きましょうという話です。
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