|
|
プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
|
|
最近の記事 |
|
|
カテゴリー |
|
|
カレンダー |
05
| 2023/06 |
07
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
- |
- |
- |
- |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
- |
|
|
最近のコメント |
|
|
FC2カウンター |
|
|
FC2ブログランキング |
|
|
ブログ内検索 |
|
|
RSSフィード |
|
|
|
鉛筆で描くか、ペンで描くか <高齢者のための絵画指導(入門編)> ‘09/3/4(水) |
さて、鉛筆の他にペンという手もあります。 ペンは、もちろん指しペンですが、鉛筆より数段細い線が描けるのが、魅力です。
ペン画については、これもやはり以前、「ペン画の可能性」で書きましたが、ペン画というより、ペンという絵具の紹介がほとんどでしたが、今回はもう少し踏み込んで、鉛筆で出来ること、ペンで出来ることを比較しながら、鉛筆画とペン画について話を進めましょう。
鉛筆とペンの一番の違いは、やはり線のクリアな度合いでしょう。ペンが鉛筆より圧倒的にクリアということです。それはそれだけ硬質な線と言えます。それに比べ鉛筆は、硬いH系を使っても、ペンの出す硬質感には遠く及ばない。
つまり、鉛筆のほうがソフトであり、ペンのほうがハードであると、分かり切ったところに行き着きます。
さて、そうなると、鉛筆で描くか、ペンで描くかで、描いた絵は相当変わりそうですね。それに、鉛筆はこするとぼやけるし、消しゴムで消すことも出来る。
Bから始まるB系の鉛筆だと、4B以上のソフトタッチは、ペンではマネの出来ない柔らかい質感を出します。
こうなると、あなたなら、どちらを選びますか?
何を描くかで決まりそうです。
森や木のある風景を描いたとします。鉛筆だと、まず簡単な当たりの線を入れることが出来ます。ここまでが森、その先に空があり、真ん中下側が野原、右手前に細い木々が数本とか、描き始めに、薄く大体の位置を描きます。
それから、描き始めます。あたりの線があるので、安心です。間違ったら、消せばいい。鉛筆画ですので、色は塗りません。色鉛筆も鉛筆ですが、この場合は普通の鉛筆だけで描いたとします。
色を塗らない分、雰囲気を出すのに、やはりこすりましょう。 鉛筆のいいところです。そうやって描き込んで完成。
次にペンで描いたとします。しかし、この場合指しペンで風景を描く人は、少ないと思います。なぜなら、蓋を開けたインクを手元に置かなければならないこと、それがこぼれやすいことから、不便なわけです。
屋外で描く時は、万年筆を使うとか、人によってはボールペン、サインペンを使う人がいます。また、屋外でのスケッチは、速く描きますので、指しペンだと慣れていないと、中々上手く描けません。
ということで、屋外では指しペンは、使いづらいことになります。 屋外では、鉛筆の勝ち。
さて、今度は部屋の中で、描いてみましょう。部屋の中なので急ぐ必要はありません。テーブルの上の花の入った花瓶を描いてみましょう。
画用紙の上の方に花を描きます。ガーベラとしましょう。サッと力を抜いてガーベラの花を描きます。中心を描いて、花びらをたくさん中心にくっつけていきます。茎を描いて葉っぱを描いて、間違っても訂正できませんが、間違った線はそのままにして描き進みます。
花瓶を描いて、花瓶の模様を描いて、そして最後に筆を使って黒くアクセントを付けます。ペンは線が細いので、弱く見えるのですね。だから、黒いアクセントを付けます。
花瓶とテーブルとの接点の所に影として、ちょっと、筆を入れます。花瓶の模様のところにも、ちょっと入れましょうか。それで完成。
ペンは黒い線のクリアさが、鉛筆と違います。白い紙にそのままクリアな黒い線が入りますので、出来上がりは、色を入れなくてもハッキリとした主張をしてくれます。そのまま額に入れてもいいような作品的な感じは、鉛筆も後ずさりします。
このクリアさは、鉛筆にはマネが出来ません。ペンの勝ち。
もうお分かりですね。鉛筆はこすったりして出来る面で雰囲気を出します。ペンは、その黒い線自体で、雰囲気を出します。
どちらも、良い絵の道具です。ですから、鉛筆でも描くし、ペンでも描く。それが、正解。
スポンサーサイト
|
|
|