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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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テレビをスケッチする <大人コース 中・上級レベル> ‘09/2/25(水)
   テレビのスケッチについては、「高齢者のための絵画指導」で書いたことがある。

   「社会の窓、世の中の窓、」とも言える豊富な映像情報のことや、日本の中のことは言うに及ばず、世界のこと、歴史的なこと、宇宙、空想世界、服飾、フードなど、テレビが一台あれば、あらゆる映像を手に入れることが出来ることなど、テレビの便利性・有効性の話をした。
   
   この中で述べているとおり、テレビは有効活用出来る。
ただ、あまりテレビをスケッチする人の話は、なぜか聞かない。

   やはり、速く場面が変わるからだろうか。

特に最近のテレビは、映像が良い。ビデオなどに撮って資料として使う人はいるが、スケッチはほとんどいない。ほとんどというより、いないのではないだろうか。

   以前、エピソードで描いたが、私が若い頃、わが師匠の映周先生に、テレビのスケッチを描くようにと、言われたことがある。

   学生時代のことであったが、夜更かし朝寝坊の私を早朝叩き起こし、テレビをすぐにスケッチせよと、言い出した。
   中国の歴史ドラマであったが、景色が非常に良いので描き止めよ、ということらしい。

   スケッチブックを六つに区切り各場面ごとに、描いたが大変な思いをした。寝起きということを差し引いても、映っている時間が、数秒のスケッチは、目と手が同時でないと追い着かない。見てから描いたのでは、間に合わないのである。

   始まったばかりの2時間ドラマを最後まで描けるものではない。途中でリタイヤしたように思う。まだビデオがない時代である。

   景色と構図が良かったのだけを、記憶した。

ゆっくり描くことも大事であるが、動きを瞬時に掴む描き方を覚えることも、大事である。
   意外なスケッチを強いられたが、結果、何かを感じたことは確かである。

動物園で動物を描いたことが、あるだろうか?
   トラやヒョウのようなネコ科の動物は、ほとんどジッとしてない。狭い檻の中を右に左にターンを繰り返す。
   右向きに歩いているところを描くつもりが、目を上げると左向きになっている。これを繰り返していると相当イライラして来る。

   こういう速い動きは、テレビを描くのと同じで、見てから描いたのでは、間に合わないのである。また、道を歩いている人も同じで、アッという間に通り過ぎる。
   しかし、たとえ最後まで描き切れなくても、動きの持つリアリテイーは、写真を見て描く時と比べると、リアリテイー含有量は、格段の差がある。

   ウソと本当の差と言っても良い。

ということで、動きのリアリテイーを勉強することは、中・上級レベルの人には是非やってほしいことだと私は考える。
   それには、テレビが役立つという話である。
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