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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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スケッチの効果 <大人コース 中・上級レベル> ‘09/2/24(火)
   スケッチについては、以前「スケッチの薦め」で書いた。
この中で、デッサンをする人とスケッチをする人の違い。動体視力ならぬ動体手力の話、そして絵の柔らかさの話まで及んだ。

   今回はこの話の続きになるので、この時の話を、かいつまんで書く。
まず、デッサンをする人とスケッチをする人の違いであるが、デッサンは静止しているものをじっくり観察して描く練習、目を鍛えている。逆にスケッチは動くものを瞬時に捉える練習、いわば手首を鍛えている。

   しかし、特に趣味で描く人で、デッサンをする人は多いが、スケッチをする人は、少ない。「デッサン力が足りない」と頻繁に言うが、「スケッチ力が足りない」とは言わない。

   と、大体こういう内容である。次に、動体視力ならぬ動体手力の話であるが、これは、文章を抜粋する。

<前略・・絵は、色々な栄養を必要とする。形を捉える目、動きを捉える目、色彩を捉える感覚、構図、配置、アイデア、画面全体を見渡せる把握力等、様々な感覚、知的操作で成り立っている。

   この、栄養素の中で、一番欠乏するのは、「動きを捉える目」である。「動きを捉える目」とは、動体視力に近い。動いているものを、追いかける目ではあるが、同時に手も動かすので、動体手力というのが、一番ぴったりくる。「動きを捉える目」とは、同時に「動きを捉える手」のことになる。・・後略>

   そして、絵の柔らかさの話に及んだのであるが、何となく思い出したのではないだろうか。 そこで、今回はこの「絵の柔らかさ」の話から始める。

   前回での「スケッチの薦め」では、この「絵の柔らかさ」は、「動きを捉える手」が生み出すと書いた。つまり、スケッチである。
   デッサンしかしてない人の絵は、この軟らかさが欠乏し、いわゆる、ガチガチの絵になりやすい。

   ここで、なぜ絵は柔らかい必要があるかを、説明しよう。前回は家に例えて説明したが、今回は絵の伝達性において書いてみよう。

   さて、絵はメッセージであると、何度も言っている。作者の思いを第三者に伝えることが、絵の存在価値である。創作全般にも言える。

   何かを伝えることが、前提になると、伝わりづらいものは、排除するか、伝わりやすくすることになる。
   しかし、色合わせがオカシイ、形が不安定である、描いたものが具象なのに何だか分からないなど、初心者にありがちな、技術的未熟は別にして、中・上級レベルでは、構図が狭苦しく感じる、描き込み過ぎて画面がうるさい、画面が単調すぎて、寂しい感じがするなど考えられるが、「絵が硬い」というのもある。

   中・上級レベルでも、「絵が硬い」という症状を持っている者は少なくない。そしてこの症状は、伝達性の低下を意味する。
   つまり、この症状を克服するためには、スケッチをするしかないと言う話になる。

お分かりだろうか?

   絵が硬いと伝達性が低下する。人に何かを伝えると言うことは、人の心の中に入り込むと想像してもらいたい。
   人の心がどういう形状かは分からないが、硬いと入りづらいと、単純に考えてほしい。
   硬いと見づらい。柔らかいと見やすいでもいい。

   スケッチの効果とは、硬いものを柔らかくする効果である。絵を柔らかくし、見やすいものにしてくれる。それが、スケッチの効果であるが、そうは言っても、中々、スケッチを面倒がって、やる人は少ない。

   わが教室に、Sさんという中級レベルの70代の男性がいる。この方は、旅行する度に、水彩で大量のスケッチを描いている。
   デッサンはあまり得意ではない。しかし、絵が柔らかく、教室展でもファンが付いたほどである。

   絵が柔らかいため、人の心に響いたのである。
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