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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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行事を追う <キッズコース>‘09/2/18(水)
   季節を追う意味は、お分かり戴けたと思う。
では行事を追うとはどういうことだろうか?

   これは、各季節の具体的な行事を、絵にするというメニューである。
春ならお花見である。
   「今日のテーマは、お花見です」と言って、お花見に行ったことを思い出して、描いてもらう。

   お花見にも色々なお花見がある。近所の桜を見るだけの、お花見もあれば、屋台のお店屋さんが立ち並び、チョコレートバナナを売っていたり、焼きそばやフランクフルトソーセージを売っていたり、人手の多いお花見もある。

   夜だと提灯がズラリとぶら下がり、まるでお祭りである。そんなお花見もある。
これも、季節を追うのと同じであるが、もっと具体的な一場面を思い出させる効果がある。

   子供が好きなものは、こういったお祭り的なものであろうが、プールや海水浴に行った記憶も夏の行事の記録として見逃せない。
   大事なことは、その記憶している内容である。運動会を思い出して描いたとして、どのくらい運動会場の雰囲気を把握しているかである。

   足りないものがあると、助け舟を出す。「ここは上に各国の旗が、たくさんぶら下がってないの?」と言うと、「アッ!そうか」と思い出したらしく旗を描き出した。
   ただ、この場合日本の旗以外分からなかったことがあった。教室にあいにく各国の旗がない。それで、その子の旗は、全部日本の旗になった。ご愛嬌である。

   子供の頃の記憶は、大人になるにつれ、薄まっていく。これは仕方がないことである。
   だから、記憶が鮮明なうちに絵にしてもらう。観察力も学年が下がれば低下する。しかし、その分、鮮明に焼きついた印象は、増大するようである。

   小学一年生が、お神輿を担いでいる絵を描いたことがある。お神輿らしきものと、その下のゴチャゴチャの人々が、良くその場の雰囲気を出していた。
   人間は、ほとんど判別不可能である。本人も描きたいのだろうけど、描けない。そこで雑草とも思えるゴチャゴチャを描いたのであるが、それが何とも的を得ている。

   一応本人の説明がいる絵ではあるが、説明を聞くと、なるほど印象を良く捉えていると感心する。そのものズバリの方が説得力があることがある。
   上級生が、なまじ周りの景色を描くより臨場感が出る。

行事を絵にしてもらうのは、季節感を絵にしてもらうことと、同じような狙いがある。季節の把握そして季節の中の行事の把握である。
   私も子供の頃に絵の教室があったら、記憶ももう少し違ったものになっていたかもしれない。残念ながら塾しかなかった。

   記憶を絵にするのは、良いことだと私は思う。日記を書く衝動と同じで、目に見える形で残したいとするのは、人間の保存本能ではないかと、思ってしまう。
   子供たちに、記憶の保存をやってもらうことに、意義があると考えている。
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