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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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イメージトレーニング <エピソード> ‘09/2/14(土)
   あるテレビの番組で、お菓子のイミテーション作りというのをやっていた。
お菓子で、お菓子以外のものをソックリに作るというものである。

   握り寿司そっくりに作り、外国人の家族に食べさせる。寿司大好き家族は、何も知らないで、ほお張る。
   顔をしかめる。ビックリというものではない。「何!これ!」と、ショックを受けたような表情になる。

   食べたのは、お菓子である。顔をしかめるような、食べ物ではないはずである。
しかし、マズイとも取れる表情になる。
   不思議だ。

味覚が当てにならないのは、ここら辺である。つまり、握り寿司だと思った瞬間、口の中が握り寿司モードになってしまったからではないか。思い込みである。

   口の中が握り寿司モードになると、マグロにするか、ハマチにするか、どれを食べようかなと選択する時に、自然に過去に食べた時の記憶が甦り、それを食べている所をシュミレーションする。つまり、イメージトレーニングである。

   マグロだと、決めて、口に入れる。マグロだ。マグロを食べるぞと、口に入れたら、チョコレートの香りが、口の中一杯に広がる。
   「うげ!ななんだ!この味は!?」と、脳が錯乱する。

イメージトレーニングは、体に大きく影響する。何々モードになるとは、このイメージトレーニングの結果である。
   この効果をスポーツの世界では、良く活用するようである。卓球の誰々が、試合前にイメージトレーニングするとか、テニスプレーヤーや、野球選手がするとか、良く聞く話である。

   これは、絵の世界でも同じで、特にドローイング描写などで、一発勝負の時は、イメージトレーニングする。そうすることによって、頭の中を描くことで一杯に出来る効果がある。集中力が増すのである。

   体と言うものは面白いもので、体が覚えるということがある。覚えるのは脳の専売特許かと思いきや、体も覚えるのである。
   体の何処で記憶するのか、分からないが実際にあるし、そういう経験を持っている人は、多いだろう。

   食べ物の話に戻るが、美味しいラーメンを食べるのに、イメージトレーニングなしで食べたら、味は半減するのではないか。

   例えば、味も素っ気もない倉庫のような所に、テーブルと椅子があって、壁には自動販売機のような四角い箱があり、ボタンが一つだけ付いている。そのボタンを押すと、下の方の配膳口からヒョイとラーメンが出てきたら、お店屋さんで食べるのと、どれだけ違うだろうか。
   状況自体が味も素っ気もない。

そう考えると、お店というのは、システムが良く出来ている。

   どこどこの、あのラーメンを食べたいと思ったとする。そう思った瞬間、頭の中は、イメージトレーニング開始である。お店に到着するまでに、食べているところを何度も、イメージトレーニングする。
   お店に到着して、席につく。あちらこちらでお客がラーメンをすすっている。

美味しそうだと、またイメージトレーニング。お店一杯にスープのニオイが充満している。そこで、またイメージトレーニング。
   ラーメン到着。お箸を二つに割って、頂きます。

「ウーン! やっぱり旨い!!」

   お店まで行く間、待っている間、食べている時、食べた後。実にスムースなシステムの流れがある。味覚のシステムである。

   もし、ここで冗談でも、ラーメンそっくりのお菓子が出てきたら、どうなるであろうか。
   もし、それが世界ナンバーワンのパテシエの作ったお菓子でも、それが、どんなに美味しいものでも、頭ブッチ切れることだろう。

   イメージトレーニングは、想定外を許さず。
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