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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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画面に渦を描いたらどっち回りが回るか? <大人コース 中・上級レベル> ‘09/1/21(水)
   これは、時計回りか、反時計回りかという話である。

何だと思うかもしれない。そんなことが重要かと思う人がいてもおかしくない。
   それで、こういう話もあるということで、読んでほしい。
これは以前書いた、画面上の目の流れに似た話である。
   
   まず、渦を描く場合は、どっちが描きやすいか。
渦の描き出しを頂上から始めたとして、右利きの者は、右から左に向かって線を引く方が、描きやすいと思う。
   これは、斜線を引く場合も、右上から左下に向かって、斜めに線を引くことを考えれば、その逆より数段描きやすいハズである。

   個人差があるので、断定は出来ないが、どうであろうか。
すると、渦も右から左に向かって線を引く方が、描きやすいことになる。反時計回りである。
   一つでは、ピンと来ない人もいるだろうから、大量に渦を描いてみれば、ハッキリすると思う。

   おそらく、反時計回りであろうと、推測して先に進む。

では、反時計回りに描いた渦と、時計回りに描いた渦とでは、どちらがよく回るかである。
   これも良く回るのは、反時計回りに描いた渦が、私の考えである。
ここで、以前書いた、画面上の目の流れの話が登場してくる。

   研究所レベル「画面を知るー1/2」の中で、「画面を、人間が見るときに、自然と右から左に、上から下に、見る傾向がある。」と書いた。

   これを踏まえると、頂上から描き出した渦は、反時計回りのほうが、自然な目の流れと合致し、良く回るという理屈になる。
   実際は、どうであろうか?
各々でお試しあれ。私は、反時計回りのほうが良く回ると思っている。

   ここまでは、良いであろうか。さて、一体これが何の役に立つかである。
実は、絵によっては役に立つのである。
   例えば、小川を描いた絵があるとする。随所に小さな渦があるとしてそれが静かに回っている。さて、どっち回りに描く?

   渦を専門に描く人間を、私は知っているが、さて、どっち回りに描いている?
私の考えだと、反時計回りに描いてあれば、渦が回っているところを表現したいと見るし、時計回りだと、渦そのものを描きたいのだと見る。

   それが、効果と言うものである。絵は効果的に描くものである。視覚的効果である。したがって、渦がどっち回りでもいいや、とはならない。
   そういう話である。
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