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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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ハサミで切って出来る二つの形 <大人コース(初級)レベル> ‘08/12/19(金) |
A4の紙の真ん中に、鉛筆で三角形を描いたとする。次にその三角形をハサミで切り取ったとしよう。 すると、二つの形が出来る。三角形と、そして三角形に切り取られたA4の紙である。
今回の話は、ものの見方の話である。
皆さんが、ものを見る時に、何処を見ているのだろうか? 例えば、椅子に女性が座ってたとする。街中の喫茶店で、しかも綺麗な人だったとする。男性諸氏が、この女性を見る時に、当然その人本人を見ることだろう。 妙な置き換えの話をするが、その見方を先ほどの、三角形に置き換えると、その女性は、切り取られた三角形に該当する。
しかし、視覚に写っているのは、三角形に切り取られた紙の部分に当たる、その他の部分もあるはずである。 ここで、説明しやすいように、三角形を内側、三角形に切り取られた紙の部分を外側としよう。
わが師、映周先生が、「彫刻とは、内側に接する外側の空間美だ」と、昔言っていた。 先生は、彫刻が専門なので、外側を、そう表現したが、絵でも同じことは言える。
つまり、もののカタチには、二つあるということである。内側と外側。 しかし、人が、カタチを見る時に、まず、間違いなく内側を見るのではないだろうか。 人のカタチに対する認識は、内側を意味する。何かの事情で、意識して外側を見ない限り、見ることはないと言っていい。
これが、一般的な話である。
そこで、絵を描いている者、描き始めた者は、もののカタチは、内側と外側の二つあることを覚えておこう。そういう見方が、絵を描く一つの見方としてある。
例えば、花のカタチが上手くとれなかったり、デッサンをしていて、どこかオカシイと感じたり、静物画を描いているのに花瓶が、どうも変なカタチになってしまうなど、思い当たるフシはあることだろう。
そんな時、いくら見詰めても、原因が分からないことがあると思う。 カタチがとれないのには、必ず原因がある。この場合のカタチは、間違いなく内側のカタチであろう。 見詰めるとは、内側のカタチを見詰めているのである。
さて、初心者で、裸婦クロッキーを描く人は少ないと思うが、体のラインは、外側を見るほうが、描きやすい。 石膏像のデッサンでも同じことが言える。
なぜか、内側より外側を把握するほうが、描きやすいことは、少なくない。 そこで、当分外側を見るクセを付けよう。外側、外側と思って日々を過ごしてほしい。
電車の中でも、仕事場でも、家の中でも外側、外側と自分に言い聞かせて、やってみれば、必ずいつもと違う感覚を発見すると思う。やってみて損はない。
ぜひ、お試しを。
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