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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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思いついたことは全てする <研究所レベル> ‘08/12/11(木)
   このことは、制作の基本姿勢である。

何故かといえば、思い付いたのが本人だからである。
   制作の中の自分は、思い付いたところにあると言える。

創造的作業に、範囲の限定は禁物である。
   もっと自由に、もっと自由にと思っても、実際は、日々の仕事や雑用の中で過ごす人がほとんどであろう。もっと自由にを連呼し、自己啓発しても制作的開放感は中々得られないことが多い。

   魂を開放して、自由になりたいものであるが、現実は厳しい。
そんな中で、頭に勝手に浮かぶのが、思い付きである。発想・アイデアとも言う。
   思い付きは、本人の事情は全く考えない。最悪の状況の時に、最高のアイデアが浮かぶことだってある。 

   つまり、思い付きは、その思い付く構造自体が、日々の生活とは、隔絶していると言える。それ自体が、自由なのである。
   自分の中に自由な領分が存在する。

大体、本人の体の不調、精神的不調は、体の各部分に影響するものである。医学的にそういうことらしい。体は、皆どこかで繋がっている。そういう理屈が一つある。
   一般的な理屈であるが、しかし、その繋がりと関係なく機能するものがあるとしたら、興味深い。

   体の中枢と繋がっていなければ、体は充分な年齢に至っていても、隔絶した部分は、いまだ健在もあり得るのである。それが、思い付きの構造だとしたら、これほどありがたいことはない。

   さて、制作の中の自分は、思い付いたところにあると述べた。
それは、そもそも思い付きは、思考回路から飛び出してくるからである。思考回路は、理屈の回路であり、思い付き・アイデアは、理屈がないと出てこない。理屈があって、思い付くのである。
   その思考は本人そのものであるので、希望・欲求・夢・願いといった、要素も当然関係してくる。

   しかし、描き手は、案外閉鎖的で制作の範囲を限定したり、今やっている事以外の思い付きは、排除することもある。
   自分の中の自由な領分の中から飛び出した思い付き・発想・アイデアが、いかに自分の願いを反映しているかを考えるべきである。

   だから、思い付いたことは全てする、という話になる。思い付いたところに自分がある。そこに自分があるなら、思い付いたことを、その場の状況で排除するのは、問題である。
   制作は、身も心も自由でないとならない。自分の中の自由空間から手に入れたものは、何物にも替えがたい宝である。

   そして、その自由空間は、自分でも気が付かない、深層的、かつ本能的な欲求だとしたら、無視できないはずである。

   制作には、不確かなことが多い。だから、確かなことは、思い付いたことを、手に握って離さないことである。

   最近、図書館で横尾忠則氏の分厚い本を見つけた。ありとあらゆる絵が描いてあり、脈絡はない。思い付いたことを全部描いて本にしてるということだろう。
   だた、感心したのは、氏がアイデアと格闘している様が、見て取れた。自分の中から出てきたアイデアの、正体を探ろうとしているようにも思えた。

   それが、プロのやり方である。

そういう考え方が出来れば、一歩前進。
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