|
|
プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
|
|
最近の記事 |
|
|
カテゴリー |
|
|
カレンダー |
05
| 2023/06 |
07
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
- |
- |
- |
- |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
- |
|
|
最近のコメント |
|
|
FC2カウンター |
|
|
FC2ブログランキング |
|
|
ブログ内検索 |
|
|
RSSフィード |
|
|
|
絵具が画面にのる <大人コース 中・上級レベル> ‘08/11/27(木) |
これは、油彩制作の話である。 そして、この話は、結構難しい。
絵具が画面にのる、という言い方を聞いたことが、ある人は何人いるだろうか。 おそらく、初めて聞く人が多いと思う。 絵具が画面にのるとは、言い換えれば、絵具が画面に馴染む、筆が画面に馴染む、ということであるが、お分かりだろうか?
趣味でも特に独学で描いている方に、この馴染まない絵を描いていることを多く見かける。 独学なので、注意する人がいないので、こうなるのだが、やはり、誤った描き方と指摘できる。
もちろん、絵は本人の勝手で描いていい。当然、制作は自由なものである。私が言う誤った描き方とは、絵具の特徴を活かしてない描き方という意味である。 絵具は、それぞれ特徴を持っている。その特徴を活かすために、最良の描き方が、長い年月の末、生み出されていると言えばお分かりだろう。 水彩絵具は、盛り上げるような厚塗りには適さないように、油絵具もペインテイングオイルをベチョベチョにつけて描かない。
まず、水彩絵具は盛り上げるように作られていない。昨日も述べたように、水彩絵具は、絵具の接着力が弱いため、盛り上げても、乾燥するとポッロと剥がれてしまう。盛り上げたいのなら、盛り上げるのに適した絵具を使うべきである。
余談だが、私も若い頃、水彩絵具を盛り上げて、迫力を出そうとしたことがある。その時は、手元に水彩絵具しかなく、まあいいやと、いい加減な気持ちでそうしたが、結局良い感じで盛り上げた所が、皆剥がれてしまって、泣いたことがある。
さて、油絵具もベチョベチョになるぐらい薄く描かないことは、お分かりだろうが、適当なオイルの付け方、画面の乗せ方がある。
これも、以前述べたことであるが、油絵はタッチで描く。これが、重要である。なぜタッチで描くのかは、ここでは省く、タッチで描くと覚えてほしい。
一ついえることは、油絵具の支持体(ここではキャンバスのこと)は、元々、豆やコーヒーを入れる麻の布であることが、挙げられる。 麻の布に、そのまま油絵具を付けても食いつかない。表面がケバケバして、絵具が乗らない。それで、食いつきやすいように、油で表面をコーテイングしたのが、始まりらしい。
食いつきやすくしたが、元々布である。紙のように浸透はしてくれない。それで、絵具を乗せると言う考え方が出てくる。
それが、画面に絵具をのせるということに繋がっていく。
これは、ことの始まりであるし、昔話でもある。 しかし、絵具が一番適したやり方でもある。なぜなら、どっちが初めかは分からないが、絵具が支持体に合わせる、支持体が絵具に合わせる、と言うやり方を脈々と続けて来たことは、確かである。
油絵具は、画面に絵具を乗せるもの、と覚えてほしい。そういう考えを持てば、絵具が画面にのるということも、いずれ実感することであろう。
スポンサーサイト
|
|
|