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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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ボリュームのもたせ方 <大人コース 中・上級レベル> ‘08/11/26(水)
   絵を描いていて、ボリューム感が出ないと嘆く人がいる。
そういう人がボリュームを持たせようと、油絵具をやたら盛り上げたりするが、ボリューム感が出ないと嘆くのである。

   それでも、油絵具を使う場合は、盛り上げるということが出来る。
では、水彩絵具の場合は、どうか。
   水彩絵具は、絵具の接着力が弱いため、チューブからそのまま出して(そんなやり方をする人はいないだろうが)、盛り上げても、絵具が乾燥するとポッロと剥がれてしまう。

   ボリューム感は、絵具の量とは、違うはずである。今回はそういう話になる。

以前、書いたことであるが、画面には、重力場がある。左右を比べた場合、右は左より重たいのである。天秤で、左右を測ったとすると、右を少し軽くしないと、天秤棒が右に傾く。
   そのため、普通は、画面の右に重たく感じるものは、描かないものである。もし、描かなければならない状況になったとすると、画面の均衡を図るのが、それだけ難しくなることは、覚悟しないとならない。

   それで通常、視覚的に重量のあるものは、左に描くのであるが、良い具合に左は、ボリューム感を出す場所でもある。
   
   そうである。
左が、ボリューム感を出す場所になる。画面の中に、そういう場所が、ちゃんと用意されている。
   だから、この場所を外して、絵具を盛り上げても、ボリューム感が出ない訳である。

   さて、どうして、左がボリューム感を出す場所なのか、理由は説明出来ない。これは、感覚的なことで、視覚が、そう言うとしか言えない。パッと画面を見た時に、そう感じると言うことである。

   ボリューム感を出す場所は、「天地」でいう「地」の所にもある。つまり、画面の下である。
   つまり、ボリューム感を出す場所は、画面の左と下にある。順番で言うと、左が一番、下が二番であろう。両方押さえると、迫力のある画面になると言うことになる。

   これを、逆に言うと、右と上を押さえると、右重(みぎおも)の少し抜けたような絵になる。当然、ボリューム感は出るものではない。

   絵の中に、必ずしもボリューム感が必要でないこともあるので、逆も覚えておくと役に立つであろう。

   いづれにしても、これは要領の話である。ボリューム感が出ないと嘆く前に、このことを、要領として覚えておいて、損はない。
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