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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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メモ魔の過ち<エピソード> ‘08/11/22(土) |
私は、何でもメモを取る。
手帳があって、それに、気が付いたことを何でもメモする。今日の予定・今日誰々に言うこと・尋ねること・今日中にしなければならないこと・明日すること・来週の予定・再来週の予定、来月の予定・再来月の予定・・・・・
気が付いた時、予定が入った時など、マメにメモする。 今、書かないと以後忘れるという、考えが元になっている。
この考え方は、私が30代にある人から、教わったことである。それまでは、紙切れにメモしたり記憶に頼っていた。 メモするまでは良いのだが、紙切れは、どこかに行ってしまうことがあり、見つからないと大変である。 メモする内容は、大抵頭に入ってない。だから、紛失すると内容を思い出せないことが、度々である。
私より、五つ先輩の人が、ある時こう言った。
「手帳に何でもメモしとけば、いいんだよ」 「手帳なら無くならないし、それに、記憶に頼ると、今日何をするのか、前の日から考えてないとならない時もある。だから、いつも忘れない努力が必要になってくる。それは、無駄なことだな」
確かに、手帳にメモすれば、記憶を書き留めるだけでなく、記録としても残る。一年前に何をしていたかを、知りたい時もある。 それに記憶に頼ると、時々記憶を整理したり、確かに、忘れない努力は必要になる。 明日すること、明後日することを、その都度手帳にメモすれば、後は忘れていても良いことになる。 朝起きて、手帳を見れば何をしなければいけないか、すぐ確認できるのである。これは、記憶細胞の開放である。そういえば、記憶細胞を使いっぱなしであった。
この先輩の一言は、私には衝撃であった。そういう合理的な考え方に痛く感動したものである。 私は、早速実行した。何でもメモした。そのうち、整理して書くことを覚え、急ぎのものとそうでないもの、思いついたこと、絵のアイデア、買うもの、買いたいものなど項目ごとに書くようになった。ビジネス手帳の始まりである。
以来今日まで続いている。溜まった手帳の数も何十冊になるであろうか。
教室をやっていると、特に手帳の必要性を痛感する。 教室は、案外雑用が多い。それは、記憶では、とても補えない容量である。 教室を始めてから、項目も自然に増える。 私は、メモすることで精神的な安定を図っていると思う。しなければならない雑用がハッキリしていれば、逆に時間も出来るのである。時間の有効利用は、具体的な予定の上に成り立つものである。 それで、自他と共に認めるメモ魔になった。
しかし、便利なはずの手帳にも落とし穴はある。
ある時、キッズコースに通う小学3年生の男の子が、無断で休んだ。翌週、なぜ無断で休んだのか、尋ねた。 その子は、先々週、つまり休んだ週の前の週に、来週は休むと言って帰ったと言う。 他の子が、助け舟を出した。 「先生! そういえば、そう言って帰って言ったよ」
先生は、困った。手帳にはメモがない。記憶もない。何もないのでは、これ以上の議論は無駄である。 なぜ、メモしなかったのだろうと思った。子供達が帰る時間なので、バタバタしており、メモし忘れたのか。
こういう時、メモ魔は、ふと不安になるのである。なぜなら、覚えていなくて良いようにメモするので、記憶としてはまるで残ってないのである。 だから、メモがないと相手の主張を丸呑みしないとならなくなる。
これは、記憶することを放棄したための弊害である。
子供達が帰った後、もう一度手帳を調べた。確かに先週休んだ日には、メモ書きはない。 だが、休んだ週の前の週、つまり、「来週は休む」と言ったその日に、「Kくん来週休むかも」というメモがあった。 そのメモを読んで思い出した。「休むかも」だったのである。決定ではなかった。それなら、やはり無断欠席になる。
私としたことが、休む週にメモすべきところ、言われた日にメモしたのである。当然そのことも忘れ、一週間経てば次のページになり、前の週のメモは、まず見ないものである。 マヌケなメモである。見ないところにメモし、記憶もない。
メモ魔の過ちは、手ひどい。
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