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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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裸婦の描き方 <大人コース(初級)レベル> ‘08/11/11(火) |
わが教室でも、年三回特別教室というのをやっている。その中に、「裸婦クロッキー」がある。
この教室にも、初心者で参加する人が増えた。確かに裸婦は、初心者には難しいが、私は、早く始めた方がいいと考えている。 絵の世界では、人間を描く難易度は高い。なぜなら、人間にとって、一番身近な題材であるので、そこから受ける印象も具体的であるからである。 つまり、どんな人間も、人間が一番詳しいのである。だから、不自然さは即座に見抜く。描き手からすると、生半可ではすぐバレてしまうことになる。
以前に、大人コース中・上級レベルで、「人体の理屈」と言うのを書いた。 そこでは、人体の骨の話をしたが、あるべきところに骨はあり、ないところにはないと、書いた。 当たり前の話だが、絵に描くと、その当たり前が、当たり前でなくなる。
裸婦クロッキーで、モデルさんを前にして、どこまで、その当たり前が描けるかといえば、経験したものにしか、分からないことであるが、変な人を描いてしまうことは、往々にしてある。 理屈では、どうにもならない、現実である。
さて、そこで、初心者向けに簡単な描き方を、ご紹介しよう。 裸婦クロッキーの基本は、立ちポーズである。絵に描いた時に、絵の中のモデルさんが、首尾よく立っていてくれれば、いいのである。 そこで、まず、チャンと立っている絵を描くことに、神経を使おう。 そのためには、顔はノッペラボーでもいい。手足の指はなくても良い。頭部と胴体、手足だけの絵で良いのである。
それなら、初心者でも描けそうな気がすると思う。 まず、そこから始めてみよう。 立ちポーズは、立っていることが、一番大事である。子供がボー人間を良く描くが、難しかったら、ボー人間でもいいと思う。 自然に立つということから始めて、なんとか立たせることが出来てから、肉付けすればいい。
立たせることが出来たら、肉付けはそれほど難しくはない。萎んだゴム風船を膨らますように、少しずつに肉付けしていけば良いのである。
さて、ここで、立つということの簡単な理屈を説明しよう。
まず、モデルさんが、直立不動で立っていたとする。この場合、両足に体重が掛かり、正面から見て左右対称である。 そこで、休めのポーズを取るとどうなるか?
休めのポーズは、どちらかの足に体重を掛けることになる。直立不動の時の姿勢が、そこで、一辺に崩れるわけであるが、どう変化するのであろう?
重要なのは、腰の位置である。腰がまず動いて、片足に体重が掛かる。腰を中心に、腰から上、腰から下の位置が決まる。 頭の位置、肩の位置、背骨、両腕、右足、左足が、腰を中心に決まると言っていい。バランスを保つため、各部所が腰を中心にバラバラに移動するのである。
と、まあ簡単に言うと、こういう話になる。 裸婦クロッキーを初めて描く方は、まず腰に注目してほしい。腰を、横に少し長い長方形と考え、それがどう変化するのか、よーく見れば、何となく分かってくる。
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