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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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失敗したらその上から描け <大人コース 中・上級レベル> ‘08/10/24(金) |
絵に失敗は付き物である。失敗の仕方にもよるが、失敗したと思ったら、その後どうするかは、大事な話である。
失敗すると大抵の人は、描き直そうとする。 初級レベルの「デッサンは、最後まで仕上げる」でも、書いたことであるが、描き直したい気持ちも分からなくもないが、描き直したからって、同じところで失敗しない保証はない。 また、同じところで失敗したら、疲れるだけである。
失敗の程度にもよるが、直せるものなら直す。直せないものなら、それを直して練習する。その方が、単純に描き直すより発展的であろう。
描き直す人の心理は、綺麗に描きたいということだと思う。折角描くなら、綺麗に仕上げて残したい。そんなところだと思う。 しかし、失敗するということは、技術が足りないのか、運が悪いのか、何かの原因があるはずである。 その原因を確認しないで、ただ描き直すのは、性急というものである。
そこで、デッサンの描き方が参考になると思うので、ここで紹介しよう。
デッサンは勉強である。練習画といってもいい。 デッサンは、より実体に近づけようとするため、何度も訂正を繰り返しながら描く。一回で線や形が取れるようなら、デッサンをする必要がないし、意味がない。
つまり、デッサンは訂正することに意味がある。お分かりだろうか?
デッサンを失敗したからと、書き直していたら、それは綺麗に仕上げることが出来るかもしれないが、デッサン本来の目的とは違ったものになってしまう。勉強ではなく、ただ、綺麗に描きたかったという目的である。 この目的は、何の意味も持たない。
デッサンは、練習画と初めから納得しているからいいが、作品となるとそうもいかないのが人情であろう。 それは、そうなのだが失敗したと思ったら、デッサンの勉強のやり方を思い出してもらいたい。
繰り返すが、絵に失敗は付き物である。失敗したと思ったら、その絵は、どう描いても自由なはずである。何のプレッシャーもない。 それを放っておく手はないのである。途中まで描いた絵があるのに、すぐ描き直すことはない。
途中まで描いた絵の失敗した所はちょっと直して先に進めば、その先が勉強できる。そして又失敗したら、又ちょっと直して、又先に進む。そうやって、最後まで行く。そうすれば全体の流れも掴めるし、失敗しそうな箇所もチェック出来る。
それから、描き直せば良い。
このやり方は、絵の制作では極めて当たり前のやり方である。 絵の制作は、その方法論において、人が思うほど繊細ではない。もっとタフで、合理的である。ちょっと失敗したからと、メゲるようでは、恐ろしくて絵が描けないのではないか。
もっとタフに考えるべきである。失敗したらその上から描く。そういう考え方が出来れば、失敗は怖くなくなる。
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