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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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複雑な絵は右から描け <大人コース 中・上級レベル> ‘08/10/22(水)
   複雑な絵を描くことになったとする。色々なものが交錯するような絵は、描くのが大変である。

   そんな絵を皆どこから描き始めるのだろうか。
今回は、そういう話である。

   複雑な絵だからって、端から複雑に描くわけではない。やはり、普通の手順を踏む。
   つまり、全体に亘るイメージの定着から始める。第一段階である。
   
   この段階はとても重要で、地盤作りと考えてもらいたい。建物を作ることを想像してもらえればお分かりだろうが、地盤がしっかりしてないと、その上に乗る建物は不安定になる。

   特に複雑な絵を描く場合、直しが中々厄介である。一つ直すと連鎖反応で、あっちこっちに波及する。直しは必ずあるものなので、出来る限り各段階の作業をしっかりとやる必要がある。初期的な直しは致命的である。

   さて、続いて第二段階に移る。第一段階は、どのような絵でも必ずあるが、第二段階以降は、各自の絵によって変わる。
   つまり、ある程度のお膳立てをして、それから細かく描くわけであるが、その細かく描く作業を仮に、「描き込み段階」とすると、それ以前のお膳立ての段階が、絵によって、段階の数が変わる。

   細かい絵は、お膳立てが大事である。大抵の場合、計画的に描くのが普通なので、各段階を積み上げていくという作業手順になる。第二段階以降が何段階になるかは、各自のその時の絵次第であるが、丁寧に辛抱強く各段階を積み上げていくことが、それ以降に大きく影響する。
   そして、お膳立てが出来たら、そこからが「描き込み段階」になる。

さて、「描き込み段階」になった時に、どこから細かく描くか問題になる。行き当たりばったりでは、上手くはいかない。
   そこで、今回のテーマの「複雑な絵は右から描け」という話が登場する。

なぜ、左からではないのか?

   これには、理由がある。
絵は、右を抑えると後が楽なのである。絶対ではないが、そういうことが往々にしてある。
   このことも以前書いた事であるが、絵は右から左に見る。だから、始まりである
右が重要になる。ここが上手くいかないと制作が長引くからである。

   複雑な絵は、ただでさえ、何が起こるか分からない。だから、一番大事なところを先にクリアするということである。右がなんとかなると、その後の全体のイメージが掴み易い。

   だからと言って、左をおろそかにする話ではない。もちろん左も大事であるが、迷いが少ないのが、右から始めた場合である。

   あくまでも、制作上の要領の話である。     

もし、複雑な絵を描くことになったら、このことを思い出してほしい。
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